おでん月間

鍛冶屋仕事は肉体労働ですから、１０８城の若武者達はよく食べます。
その、おなかをすかせた子達の胃袋をガっツリ鷲掴み、の大殿様の料理の腕前。
「旨い、旨い」とガツガツ平らげる食べ盛りの子達の傍で、
「なんて上手いんだ！」と本人も自画自賛してますから、
最近はワタクシは全く作らず、すべて殿に任せてます。
（でも、後片付けは無能だと思う。。。）



さて、そんな殿の最近のヒット メニューは、おでん。

ただし、大量に作ったのでアバウト調味であるのと、
ほとんどストーヴで放置してただけなので、味付けは偶然の産物？？？
とにかく、とても品の良い具合に仕上がり、実に良いお味でした。
若武者達はいつものごとく「旨い、旨い」。

冬場、ストーヴで放置出来る食事は、工房作業が忙しい時期には大変便利です。
代表的なのは、豚汁、ポトフ、ミネストローネスープなど。
大量に仕込んでおけば作業に専念出来るので放置料理はどれも人気ですが、
今回のおでんは、特に本当に美味しかった。
そこで皆は、いつまでも減らないようにと、
食べては具を足し、食べては具を足し、ずーっとおでんが無くならない状態に。
だから最近の工房のキッチンは、ずーーっと、おでん酒場みたいな良い匂い。

ゆで卵は、１パック茹でて入れても、中まで浸みた味が人気であっと言う間に食べちゃうし、
ハンペンは、蓋が閉まらない程膨らむまで入れても、
ストーヴ放置に向かず、食べるタイミングを逃すとトロトロになっちゃうけれど、
それでも、継ぎ足し、継ぎ足し。。。
「老舗鰻屋さんの、江戸時代から継ぎ足す秘伝のタレみたいだねー」とか言いながら、
気付いた人が具を継ぎ足し、出汁を入れて、どんどん深い味わいになってきてます。

お汁で頂き物の極旨讃岐うどんを食べたり、
お餅を入れたり、
ただ白いご飯にガーっとかけるのも美味しい♪

そして、食べ続けても飽きないのが凄いところ。
後の洗い物がラクなのも、後片付け当番としてはウレシイ。
当分おでんの日々は続きそうです。


と、このブログ書いてたら、殿の呼ぶ声。





「ほぉさーーん、ギョーザ食べ行こう、餃子！」

「え？　今夜もおでんが夕食じゃないんですか？」

「飽きた」