何故?!御来房の方にはと言いますと、
試してみてもらって,というのを更に進めたいのです。
楽器もそうですが、弓も松脂も。
まずは、弓毛の張替えです。
イタリア産の馬毛に限ります。(右から6番目がイタリア産)
イタリア産の馬毛はどうやらもう手に入りにくくなるようなのです。
同じ種類の馬は日本にもいるようですし、フランスにもいます。
ただ、産業として成り立つくらいに多くの数がイタリアにいるというということなのでしょう。
馬の原産はアメリカだと言われていますが(これも諸説があります)サラブレッドの様にその地域や有用性によって沢山の種類に分かれてきています。
まあその中で、尻尾のながいモンゴルや南ロシアの馬毛は、擦弦楽器が世界中に増えると、主流になって来たようです。
何しろ、馬毛は擦弦楽器に使うと消耗品ですから。
世界中にもしかしたら、擦弦楽器を弾く人というのは数千万人いるのではないでしょうか。
日本だけでも10万人以上のヴァイオリン愛好家がいるとのことです。
一年に一回毛替えをしたとして、ヴァイオリンなら1万頭ぶんの馬毛が必要になるでしょう。(二胡は長いので更に増えます)
ですので産業としても数万頭単位の数が必要なのでしょうね。
と、話は飛んでしまいましたが、
最高級と言われるイタリア産の馬毛の張替え、これはお試しいただいて、お持ちの弓に合いそうな竹があれば、張り替えます。
細くて軽い強い音の華やかな鳴りを得られます。
工房にいらしたら、是非お試しください。
工房光舜堂西野和宏&ほぉ・ネオ