13周年のイベントも終わり、少し、力が抜けてしまったようです。実はまだまだ終わらないのですが、いろいろありますね。また少し考えなければです。
気分転換にこんな実験してみました。
二胡が他の擦弦楽器と大きく違うところは、この千斤で二つの弦が接触していることでしょう。
そのために、調弦も大変ですね、外弦を決めたと思って、内弦を調弦すると今度はまた外弦が外れている、などというのは普通にあります。
二つの弦がお互いを引っ張りあってしまうためでしょう、もう一つは、
内弦が、外弦の木軸に当たっていて、必ずしも真っ直ぐに作られていない外弦の木軸が内弦を押している格好です。
完全に木軸がそれぞれ独立していない状態ですから、調弦の時に一方を合わせても他方がくるってしまうということでしょう。このことはもっと私にやる気が出てきてから、一度木軸の穴の位置など替えてみて実験しようと思います。
まずは、この二つの弦が独立させて糸で巻いたらどうなるか??
千斤のところで、弦は接触しないようにそれぞれの弦を独立で巻いたのです。
馬鹿な事やってるな――とは思っていますが、、
音がどうなるかと言いますと、
ものすごく不安定になります、その上音の深みが無くなります。
そして音も小さくなります、というか響きが小さくなります。
そして弾きにくい、少し腕の重さをかけると音程がずれてしまいます。
二つの弦が合わさることで腕の重さに反応してくれますし、音も複雑になり二胡のふくよかな音が響くようになるのですね。
千斤は大切ですね。
馬鹿な実験でした。昔の人は偉かったですね!!
工房光舜堂西野和宏&ほぉ・ネオ