二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

1月7日(日) 熱いお茶が沸きましたよ♪ 11:00~17:00

2018-01-12 09:37:28 | ○営業日の報告日記
二胡を愛する皆様こんばんは、鞄持ち ほぉです。
店主が先に書きましたように、
ボルト式の金属軸の部品交換の修理は終了させていただきました。
ですので!
ボルト式の金属軸をお使いの皆さま、
くれぐれも取り扱いにはご注意なさって大事にお使い下さいね!
これまで光舜堂で診て来た故障原因No.1は、
弦を張り替え時に誤った扱いをした結果の破壊です。
先生でも間違った張り方している方も多いですので、
万が一壊されて気まずくなりたくなかったら、
ご自分でしっかり交換出来るように覚えましょう。
怖かったら、光舜堂に習いにいらしてくださいね。
金属軸そのものがそもそも壊れやすいとは言え、
皆さまの金属軸は、中にはまだまだ寿命が長い物もあるはずです。
間違った取り扱いをしたばかりに寿命をご自分で縮める事だけは
なんとしてでも避けようではありませんか!


さてでは営業報告と参りましょう!

今週はいろいろなご相談事があった日で、
お知り合いが蛇皮アレルギーだけど二胡をやりたがっている、
なんていうお話もありました。
蛇嫌い、爬虫類皮革嫌いさんは結構多いですけれど、
アレルギーとなると話はもっと深刻でしょうね。。。
二胡関係のアレルギー、他にも松脂とか、鉛とかありますよね。
鉛アレルギーの或るお客様は、隠れた所に使われているだけに気付かず、
体調が悪くなってから台に仕込まれていることを知ったそうです。
「まさかこんなところで使ってるなんて!」 と驚かれてましたね。
店主の紫檀アレルギーもかなり酷いですが、
まぁ皆様は木を削るわけじゃありませんから直接的には影響無く、
普通に弾く分には大丈夫でしょう。
アレルギー体質のワタクシは馬毛も一時期怪しかったんですが、
それって猫アレルギーみたいなものなんでしょうか。
馬毛がアウトになったら福音弓の選別出来なくなるからマズいですね。
ま、今のところ無事ですので、福音弓製作も継続は安泰です。
あれ、話が脱線しましたね。


また、北川先生がちょうどいらしたので来月のご相談もしました。
前にも少しお伝えしましたが、2月3日からの町田市立博物館の展覧会に、
是非二胡を出して欲しいと請われまして、出品するのです。
で、頼まれた側の強みで、
「楽器は陳列するもんじゃなくて音を出して演奏しないことには!」
と博物館を説得しまして、北川先生にお願いしまして、
店主の作品解説時間に数曲弾いていただくことになったのです!
詳細は後日またお知らせしますが、
予定は会期初日と最終日の、3日(土)と25日(日)の2回です。
それで、どんな曲やりましょうか?とか、
そういう場で演奏したことないのですが何着れば良いでしょう?とか、
そんなあれこれを。
短い時間なので弾いていただくのは3,4曲だと思うのですが
なかなか機会が無いと聴けない北川先生の素晴らしい演奏ですから、
お近くの方は是非いらしてくださいね!



それから、久しぶりにJimmyさんもご来店。
ふらりと遊びに来てくれたのですが西野二胡も持って来ていたので
まずはJimmyさんの二胡にはまだ付けていなかった薔薇駒を装着!
じみさんの西野二胡はかなり初期のシャム柿です。
ただ、とても良過ぎる厚い皮を張ってあったので育ちにくく、
その為、いっそのこと張り替えようか、なんて話もあったのですが、
しかし、薔薇駒装着後はいきなりバージョンアップ!
というか、「これはもはや違う楽器ですね!」というほどの大変化!
音色には敏感なJimmyさんですが、薔薇駒の威力には驚いたようです。
この薔薇駒、先日或る演奏家さんの中国製の二胡にもつけたのですが、
今まで皮が厚くて育ちにくく、ずっと思うように鳴らなかった二胡が
とても良い音色になったそうです。



音色と言えば、この日、遠方から或る二胡屋さんがいらしたのですが、
同じ日本人として想いは同じかと思いましたら、
そのお店はあくまでも『中国が本場の二胡』を中心としているので、
弦の巻き方ひとつにしても、音色の為ではなく
「今現在、中国ではこれが流行っている」 という、科学的根拠は無い方針。
この”流行”、過去25年間で4回も変わっているそうです。
しかし正直言って、その巻き方ではどう聴いても音のバランスは悪いし、
音色は止まってしまって伸びません。
流行りで巻いても良い事無いなら光舜堂では否定するしかありません。
光舜堂は楽器としての完成度を上げる事しか考えていませんから、
本場が二胡をどう扱おうと、目の前の二胡の音色良くする事と、
皆さんが出したい音色になるようにより精度を良くする事しか頭に無く。
ですから店主はその二胡屋さんの方針も尊重し、
その方が持っていらした私物の二胡は調整しませんでした。
「二胡の本場は中国!」という意識の強い二胡弾きさんは多いですから、
そういう愛好家さん向きなんでしょうね。。。

ところで、その二胡屋さんがおっしゃっていましたが、
中国の二胡工房では店主の事は”日本で二胡を作っている日本人”として
結構多くの方々に知られていて、でも良い印象は全く無いようで、
「中国に学びにも来ないなんて駄目だ」と悪口を言っているそうです(笑)
いや修行に来るなら逆でしょうwww木工キャリア違いますよ?
だいたい そう言ってる人達の作った二胡を今までいったいどれだけ多く、
店主が直したり皮を張り替えたりして何百把まともな物にしてきたことでしょう!(怒)
「だったら良い二胡作ってちゃんと日本に出しなさいよ!」
って言いたいですね。 ちゃんちゃらおかしくて、
臍でお茶グラグラ沸かしてガブガブおかわりして飲んじゃいますよ。
とは言えその方の話では西野の二胡は中国では特Aランクの120万円クラスだそうで、
本場では数年にあるかないかなのに、光舜堂の棚のは全部がそのレベルですって!
それがホントの話なら、西野二胡ユーザーの皆様、お世辞にしても嬉しいですよね☆


という中国の面白い噂も聞けた今週の営業日、
光舜堂は『二胡を売る店』ではなく『二胡を楽器にする店』なのだと
つくづく再認識いたしました。
日本の二胡業界がいまだ黎明期だとは常々思っていましたが、
”本場”でも、二胡というのはまだまだな楽器なんですね。。。
ご来店の皆様、ありがとうございました
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