二胡に張ってある蛇皮というのは、振動板としては他の皮に比べると大変強力です。
薄くて強いという点では他の皮に比べようも無いのでしょう。
レーバーブなど、皮を張ってある擦弦楽器というのは、中近東からアジア全域にいくつも有ります。
その中で、蛇皮を張ってある物は、やはり東アジアに多いのです。
何しろ、12メートルもある蛇が生息しているのが、海南島或いはベトナム、タイ、そして中国の南の地方だけですから、やはりそれらに近いところで使われるのでしょう。
最近では動物愛護ということも有り、日本でも、江戸時代以来使われている三味線の、猫や犬の皮も、徐々に合成皮に替わって来ています。
今回ある実験の為に、様々な天然の皮も使って二胡を作ってみました。
もちろん人工皮も、3種類ほど。
結論からいくと、蛇皮に匹敵する鳴りというのは、木の振動板以外には有りませんでした。
これは音の問題ですから、個人的な私の感覚もあるかとは思いますが、一緒に開発していた方達(二胡を触ったことも無い方達)の意見としても同じ感じだったようです。
蛇皮は、鱗とその下の真皮との二重の構造になっています。
この二重の構造が、蛇皮の強さであり、鳴りの秘密でもあります。
蛇皮は張ったばかりはかなり硬く張られています。
しかし、弾きこんでいくと全体に伸びていきます。特に鱗と鱗の間は硬い部分が少ないせいでしょうか、どうしてもその部分が大きくなってしまいます。
ある程度弾きこまれた皮は、この鱗と鱗の隙間が開いて来ますから緩くなるのでしょう。
他の皮ですと皮全体が伸びて来ます、緩くなるという感じですかね。
蛇皮の場合は、鱗の部分では無く、鱗と鱗の間が少し伸びてくるのです。
ですから、最初はかなりパンパンに張ります。
押してもへこまない程度です。
このくらいに張ると殆ど『F』の音に鳴ります。
これ以上の高さに張ると、かなりキンキンした音になり、慣れてくるまでに相当時間がかかります。
しかし、最近多いのは、最初から低音も良く出る張り方です。
低音が出るというのは普通2,3年弾きこんでからのはずなのです。
ここ5,6年でしょうか、最初から低音の良く出る楽器を見受けます。
こういう物は、2,3年すると、今度は反対に高音が出なくなります。
最初から緩いですから、緩くなり過ぎると低音が出なくなるのです。
また、皮が歪んでしまっている場合も多いです。
こんなことを言うと皆さんがっかりされるかもしれませんが、
量産物は必ずと言ってもよいほどに、皮が歪みます。
2台ワンセットにして、皮を張りますから、両方がちゃんと均一に張れるというのは無いのです。
均一であるかどうかは、しばらく弾いてみて、多分3,4カ月から1年、そのくらいになるとはっきり触ってみると解ります。
皮のどこか1ヶ所或いは二ヶ所ぐらい緩いところが出て来ます。
こうなると、もう皮を張り替えるきり仕方が有りません。
量産物というのは、日本円で30万から35万円以内の物がそれに当たると思います。
これは意外と多いのだという事です。
これは皮の張る方法の問題ともう一つは木が歪んで皮の張り方がそれに伴って歪んでくるということです。
何しろエアコンの無い工場で作った木ですから、エアコンのある、演奏会場や、ご自宅の中に置いておくと、一気に木が狂ってしまいます。
これは何も二胡だけのことではないです。
バイオリンも、日本で作ったものは、ヨーロッパでは、キンキンして良い音にならないと言いますし。
先日馬頭琴のバトエルデネさんに聞いたところ、馬頭琴も日本製をモンゴルの乾いた空気の中に持って行くと音が硬くなり過ぎるとのことです。
そのくらいに楽器は微妙なものです。
日本に入って来て、エアコンの環境に慣れた頃に皮を張り替えると、どんな二胡でも健全に鳴るようになります。
いずれは張り替えなければならない皮ですから、この事は考えてみて下さい。
薄くて強いという点では他の皮に比べようも無いのでしょう。
レーバーブなど、皮を張ってある擦弦楽器というのは、中近東からアジア全域にいくつも有ります。
その中で、蛇皮を張ってある物は、やはり東アジアに多いのです。
何しろ、12メートルもある蛇が生息しているのが、海南島或いはベトナム、タイ、そして中国の南の地方だけですから、やはりそれらに近いところで使われるのでしょう。
最近では動物愛護ということも有り、日本でも、江戸時代以来使われている三味線の、猫や犬の皮も、徐々に合成皮に替わって来ています。
今回ある実験の為に、様々な天然の皮も使って二胡を作ってみました。
もちろん人工皮も、3種類ほど。
結論からいくと、蛇皮に匹敵する鳴りというのは、木の振動板以外には有りませんでした。
これは音の問題ですから、個人的な私の感覚もあるかとは思いますが、一緒に開発していた方達(二胡を触ったことも無い方達)の意見としても同じ感じだったようです。
蛇皮は、鱗とその下の真皮との二重の構造になっています。
この二重の構造が、蛇皮の強さであり、鳴りの秘密でもあります。
蛇皮は張ったばかりはかなり硬く張られています。
しかし、弾きこんでいくと全体に伸びていきます。特に鱗と鱗の間は硬い部分が少ないせいでしょうか、どうしてもその部分が大きくなってしまいます。
ある程度弾きこまれた皮は、この鱗と鱗の隙間が開いて来ますから緩くなるのでしょう。
他の皮ですと皮全体が伸びて来ます、緩くなるという感じですかね。
蛇皮の場合は、鱗の部分では無く、鱗と鱗の間が少し伸びてくるのです。
ですから、最初はかなりパンパンに張ります。
押してもへこまない程度です。
このくらいに張ると殆ど『F』の音に鳴ります。
これ以上の高さに張ると、かなりキンキンした音になり、慣れてくるまでに相当時間がかかります。
しかし、最近多いのは、最初から低音も良く出る張り方です。
低音が出るというのは普通2,3年弾きこんでからのはずなのです。
ここ5,6年でしょうか、最初から低音の良く出る楽器を見受けます。
こういう物は、2,3年すると、今度は反対に高音が出なくなります。
最初から緩いですから、緩くなり過ぎると低音が出なくなるのです。
また、皮が歪んでしまっている場合も多いです。
こんなことを言うと皆さんがっかりされるかもしれませんが、
量産物は必ずと言ってもよいほどに、皮が歪みます。
2台ワンセットにして、皮を張りますから、両方がちゃんと均一に張れるというのは無いのです。
均一であるかどうかは、しばらく弾いてみて、多分3,4カ月から1年、そのくらいになるとはっきり触ってみると解ります。
皮のどこか1ヶ所或いは二ヶ所ぐらい緩いところが出て来ます。
こうなると、もう皮を張り替えるきり仕方が有りません。
量産物というのは、日本円で30万から35万円以内の物がそれに当たると思います。
これは意外と多いのだという事です。
これは皮の張る方法の問題ともう一つは木が歪んで皮の張り方がそれに伴って歪んでくるということです。
何しろエアコンの無い工場で作った木ですから、エアコンのある、演奏会場や、ご自宅の中に置いておくと、一気に木が狂ってしまいます。
これは何も二胡だけのことではないです。
バイオリンも、日本で作ったものは、ヨーロッパでは、キンキンして良い音にならないと言いますし。
先日馬頭琴のバトエルデネさんに聞いたところ、馬頭琴も日本製をモンゴルの乾いた空気の中に持って行くと音が硬くなり過ぎるとのことです。
そのくらいに楽器は微妙なものです。
日本に入って来て、エアコンの環境に慣れた頃に皮を張り替えると、どんな二胡でも健全に鳴るようになります。
いずれは張り替えなければならない皮ですから、この事は考えてみて下さい。
今日、久し振りに鳴らしてみようかな・・・とチューニングしたのですが内弦Dは何とか音になったのですが「外弦A」がどうやっても合いません@0@
オマケに弓も使っていないのに(使っていないから???)2本3本と切れているし、、、>_<
ほとんどまったく弾く事無く(ごめんなさい)、たまにドレミくらいで半年以上触っていなかったので弦もガサついているし、、、
(弓と弦は譲っていただいたままなので替え時ではあるんでしょうか???)
近々(明日行っちゃうかも><)お伺いしたいと思います・・・
また迷っちゃうかなぁ・・・OTZ
弓の毛は湿度に弱いですから。
いつでもお待ちしております。