二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

二胡の救急箱(自分でできる二胡のメンテナンス及び調整方)その2

2010-11-20 09:28:43 | ■工房便り 総合 
やってはいけないこと [ 解説 ]

1)皮にオイルやハンドクリームなど塗らないこと

オイルやハンドクリーム等油脂は、塗りすぎると、皮を柔らかくしてしまい、
二胡の故障を招きます。

二胡は、皮自体に、通常、蝋を塗ったものや、その他の加工をしたものもあり、

本当は、それぞれの加工法で、皮への手入れは、合った方法に変えなければなりません。

ですが、慣れない方では、それぞれの二胡にどのような加工がされているかの判断は難しいです。

ですから、オイル等を塗ることは危険です。

特に塗りすぎは、皮が緩みすぎます。

全く何も仕上げ加工されていない、皮もあります。

冬場になると、皮が乾いて来て、鱗が立ったりします。

その時に、音がかなり乾いて、キンキンしたりします、

そんなときに思わず、オイルをぬってしまうこともあります。

また先生や、先輩方から、オイルを無ると音が柔らかくなるよと、教えられたりもするそうですが、

確かに、その時にはオイルを塗ると、音はやわらかくなります。

しかし、たび重なると、内部にしみ込んだオイルはなかなか乾かず、

皮を柔らかくして、張力を失います。

もし、どうしてもぬりたい時には、

比較的乾きやすいスクワランオイルやプリマ油などでしたら、

少しぐらいならそれほどのダメージにはならないようです。

また、一度塗ったら、1ヶ月以上は間をおいて下さい。





2)木軸にチョークを塗らないこと


木軸が止まりにくくなったとき、『チョーク(石墨)を塗るように』と本に書いてあったり、

二胡歴長い方から言われたりします。

確かにチョークを塗ると、木軸は止まりやすくなります。

ですが、チョークは石の粉を固めたものなので、

木軸を回しているうちに、しばらくすると、木よりも硬い性質のチョークは木軸を削ってしまい、

穴が広がり、余計止まりにくくなります。

ですから、木軸が止まりにくい時は、松脂を塗ってください。

ただ、松脂は、多少ギシギシと動きにくくはなります、ですから、抜けやすい場合だけにしてください。

木軸がきれいに回転せず、カツカツと動く場合は、削り合わせるしか方法はありません。  

木軸の削り合わせる方法、ご自分で、トライしてみたい人の為に、

後ろのページに、削り合わせの簡単な方法を書いてあります。

ご覧になって下さい。  (これはブログでは後から出てきます、絵も入っています)


続く
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