二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

4月3日(日)JISEDAI NO HAJIMARI(下)11:00~17:00

2016-04-07 08:43:08 | ○営業日の報告日記

(上) (中)からの続きです

まぁ、盛り沢山の営業日。。。
へグムに、二胡に、あ、あと、
途中、店主の本業でのお客様の奥様とお嬢様がいらしたのですが、
そこのお宅のヴァイオリンもやらなきゃ。。。
途中、休日出勤お昼休みのTomomiさんが現れて
K教授の伝言、、、別件だったけど、K教授もヴァイオリン。。。

しかし、全然バラバラな事を作り散らかしているようでいて、
店主はやはり総合力を活かすジェネラリストなので、
(常々「西野さんはスペシャリストではなくジェネラリストだよね」
とよく言われます。ワタクシもそう思います)
店主は他の楽器をいじる度に二胡も変わるのです。


『にこのこま』にしても、
三味線や胡弓等の知識が活かされています。
発売開始以来、使った方々から驚愕の声が届いています。
この日はT君の楽器にも『松富士駒』を装着。
最初から柔らかい張り方をした皮でしたので
テキメンに効果が出て、T君ビックリ!
「この駒でも出なくなったら、皮は張り替えなきゃだめだよ」

この駒を既にご購入下さり装着完了した方は、
どうぞ、根気良く弾いて育てて下さいね。
相当な時間を弾き続けたプロの峠岡くんでさえ、
駒が育ち、音色が変わり始めたのは、ごく最近です。

根気良く、と言えば、
峠岡くんが『六歌仙』の『業平』を手なずける迄の苦労は
どれほどだったかと思います。
今でこそ、とんでもなく良い音色で鳴っていますが、
彼でなければこの楽器はここまでの音色は出てこなかったでしょう。
楽器としてはタブーの柾目取りを敢えてして作った『業平』は、
最初は暴れて暴れてどうしようもないほどの楽器でした。
その頃の彼の浮かない顔をよく覚えています。
しかし、未だ出ぬ『業平』の真の音色を頭の中で鳴り響かせていた店主は、
「頑張って弾き込んで!」と励まし続けました。
そして忍耐と葛藤と戦いながら弾き込んだ日々の末、
峠岡くんは見事にその幻のようだった音色を引き出せたのです!
同じコウキ紫檀の材木から採った、最初から美しく甘い音色で歌う
桐子ちゃんの『小町』、とは対極にあったような峠岡くんの『業平』。
今では彼にとって『業平』は手放せない存在になっています。

そんな『業平』でレコーディングした峠岡くんの3rdアルバム
『蒼ノ月』が5月17日に出ます!
そのリリース記念ライブも6月4日(土)の東京公演が決定しました!
気になる方は、峠岡慎太郎のHPへGo!!


さて駒の話に戻りますが、
『にこのこま』をお求めくださり、『松富士駒』か『松鷹駒』か、
どちらが貴方のその楽器に合うかが決まったら、
やたらに脱着したりせず、付けた楽器の専用にして下さい。
楽器の“その時の状態”に寄り添って育ちますから、
付け替えては勿体ないです。
他の素材の駒とは違い、柔らかく、とても欠け易いですので、
もしもお友達に試させてあげたりする時は、
くれぐれも取扱いをお気をつけ下さいね!


それにしても、

若い二胡弾きさんがこうして集まると嬉しいですね!
しかも、既にかなりの実力が有りながら
まだまだ皆これからも成長過程の十代、二十代!
異様なまでの熱気に包まれたこの日の4人の超級競演は、
二胡界における、次世代の始まりを感じた時間でした。
そんな彼らが認め、鳴らしまくってくれる楽器を作り出せている
店主は満足そうでした。(←でもまだまだ進化させる気満々)



そろそろ春の発表会を控えた方々のご予約が入り始めました。
来週から店舗内は『にこのがっこう』の準備で改装工事をして
今後、二胡屋のスペースは狭くなります。
ご予約の無い方は、せっかくいらしていただいても
店内に人が多い時は直ぐに入れない場合が出てくると思います。

調整、修理のご依頼だけでなく、
弓のお試しの方も、ご同行者様も、予めご連絡いただけると
店内人数を前持ってコントロールしやすいので、
どうぞよろしくお願い致します。


今週もご来店ありがとうございました!




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