二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

バイオリン作りは囲碁に似ている。

2013-05-04 09:24:10 | ■工房便り 総合 
バイオリンを作っていると、二胡のことが良く解ります。

そんなものかもしれませんね。

バイオリンは、42ヶの細かい部材の組み合わせです。

一つ一つの工程が、確実にこなされていないと、最終的に音になった時に良い響きにならないのです。

そして決まった通りにしっかりと作り上げたからと言って、良い音になるとも限りません。

囲碁に似ています。352の目にお互いに一つ一つ置いて行って、最終的に実際には無い、半目を争うのです。

半目は架空なのです。

その上、定石というのが有るようでいて、有りません。

どこからおいても良いのです。

真ん中から打つ人もいます。

当然効率よ良さというのが有りますから、定石というのはあるのですが、かたくなに定石を守ると、負けますね。

バイオリン作りは空に浮かんでいるみたいなものですね、実際には木でできた部材を組みあわせるわけですから、実態が有るのですが最終的に、音という実態の無い物で評価されます。


その点で言うとニ胡作りは将棋に似ているかもしれません。18歳位までは、将棋をよくやりました。縁台将棋では名人と言われたものです。

将棋は当時5段ぐらいでしたが、囲碁は未だに4段です。

囲碁の4段というのは、プロから見ると、まだまだ、富士山のふもとにも達していませんね。

将棋の5段というと、多分相当プロに近い所に居ます。

二胡の場合、形ですべてが決まってしまうところが有ります。

胴の形状などが決まってしまいますから、後は皮張の感覚勝負になってしまうところです。

将棋の定石で始まって、中盤の感覚勝負という感じにとても近いです。

ニ胡の場合選ぶ材料と胴の形で音色は決まってしまいます。

バイオリンの場合は、地道に一つ一つの部品を組みあげ積み上げて行きますが、決まった通り、型通りに作ったからと言って鳴るとは限らないのです。

こんな下手くそな作りでと思う物がとてもよく鳴ったりもします。

その辺りが、囲碁にそっくりです。

ニ胡作りが一段落したと思います。殆どの定石を覚えたからかも知れません。

後は皮張りという、感覚勝負が大切なところでしょう。

バイオリン作りは、まだまだ初級です。

これからプロ目指して、やっていこうと思います。

将棋と囲碁、二胡とバイオリン、4っつとも楽しめたら、良い人生になるかもしれません。


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2 Comments

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少し私の参加できる話題だっけので・・ (Kピー)
2013-05-04 14:46:33
久しぶりのコメントですみません。私は、将棋は一級の弱い方のレベルです。将棋も二胡はとても、似てると思います。毎日練習すれば、上達するのがわかってても、なかなかできない。たまに、集中して長時間練習するとほんの少し上達する。でも休むとまた元に戻る。将棋でたまに強敵に勝つと嬉しい。二胡では、難局が上手くできると嬉しい。どちらもとても難しいけど、楽しいです。唯一違うのは、将棋は、初級レベルで定石や手筋、格言を知ってるとある程度勝てますが、二胡には、初級レベルから定石が無い。まぁ、大変な趣味を選んでしまったなと感じです。でも、友達にお世辞で上手くなったって言われるとやってて良かったなって思います。
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上手くなっていますよ (nisino)
2013-05-04 18:04:44
お世辞じゃないですよきっと、上手くなっていますもの。私はもうすぐ追い抜かされます。サイマ弾けないですから。
この間の良かったです。将棋は、定石ですね、だからコンピューターでも人間に勝てるのでしょうね、囲碁はコンピューターが、人間に追いつくのは、いつの事やらですね。難しいから面白いのでしょうね。
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