この木はブラジリアンローズです、
寸法は、長さ900mm幅180mm
一台の胴の板の寸法は、長さが130mm、幅54mmです。
計算上は、18枚、二胡の胴3台分になるはずなのですが、
自然の木は二胡になるたまに育つわけではありませんから、
場所によってはこんなところもあります。
本当に良いところ、二胡に作った後狂いにくいところは、
こんな風に木目のまっすぐなところなのです。
そうするとこの板一枚で、
二胡の胴の6枚のうち、5枚切り取れないのです。
そうですね、
本来ならば、胴は一枚の板からとるのが良い楽器になります。
理由は、一枚の板なら性質が限りなく均質であるということです。
このいたから、6枚の胴の板を取ることはできないと考えると、
この板は使えません。
いままでは、そうやって、一枚の板からとる、努力をしてきました。
どうせ手で作り上げるなら、質の良いものと考えたからです。
中国の名人などが作る良い楽器はこうやって材料から選ばれてきていますが、
量産品は、その残りのものを使って作っています。
あらゆる自然素材を原料とした製品はこのような価値観で作られているのは皆さんご存知でしょう。
私も、そのように一番良いところを取りあとは切り捨てるという考えで
今までは作ってきました。
ですから今までの作り方ですと、この板は二胡に使えないのです、
胴の板が一枚取れないからです。