こんな爺の、私でも、髭を綺麗に剃って、スーツを着ると、あれ!どなたでしたっけと言われることもあります。
レイバンのサングラスなどかけた日には、皆さん知らん顔して通り過ぎます。
馬子にも衣装とはよく言ったものです。
さて、木でできた楽器はかならず何時かは壊れます。
皆さんの大切にしている二胡も必ず、割れが来たり接ぎが取れたり棹が曲がったり、木軸が動かなくなったりもします。
100%です。(私の作った楽器もです)
何時くるのかはわかりません。
当然皮はダメになります、張り方次第では7,8年、長くても20年ぐらい(弾き続ければです)
そのまま置いておけば保存が良い状態ならば、100年ぐらいは形は残るかもしれません。
でも何時かは皮も駄目になり木も歪んでくるのは間違いないのです。
何年かに一度、或いは中国から渡ってきたら、最初の頃は年に一回は必ず細部を眺めてみて下さい。
作った環境と日本での環境が違いますから、必ず少しは狂いの出て来るものです。
それに伴って皮も歪みます。
それらはすべて修理すれば治ります。
修理を積み重ねていくのが、木でできた楽器の運命と考えて下さい。
皮も取り替え修理もきちんとしていれば、500年以上は楽器として残る物でもあります。
楽器屋の仕事の半分以上は、この修理なのです。
ところがここで一つ問題が起きます。
楽器を修理すると音色も鳴りも変わります。
千斤の結び方ひとつでも、音は変わるのですから、今までに罅の入っていた音を聴いているとしたら、健全に鳴るようにしたとしたら楽器は音が変わるのです。
木軸一つ削りなおしても鳴りは変わります。
以前、胴の割れがある物を持ってこられて、直して欲しいとのことでした。
音が変わらないように直せますかと聞かれて、私は、音は必ず変わりますと答えました。
音が変わるようなら直さないとその方は、答えられました。
それも一つの選択ではあるのです。ひび割れならそれも良いでしょう。ただ棹が木軸の所でひび割れたりしたら木軸が動かなくなるか反対に止まらなくなります。
それでも良い、音色が変わる位ならそのままにしておきたいと考える方もいらっしゃるのかもしれません。
今のその音の状態をお気に召しているとしたらそれもありかもしれません。
楽器は例え、木軸一つを削りなおしても音は変わります。
楽器屋としては良い方向に、健全な雑音の出ない状態に直したと考えても、お客様は、音色を変えてしまったと考える方もいらっしゃいます。
もっと大きな音に出来ないかと、調整にいらした方が、しっかりと音の出るように調整したら、音色まで変えてしまったと、大変怒られたこともあります。
もちろん元のように戻しましたが、そのままでは音は大きく鳴りません。
音を大きくするように調整しても音色は変わります。
お顔を見て話して、楽器を見ながら調整しただけでもこれらの問題は発生します。
それでいて、楽器の修理の依頼と言うのは絶えないですし、検索のキーワードにも二胡壊れた、われた、落としたなどという言葉でのアクセスも毎日のように在ります。
頭が取れた、全く判らないように直して下さいといわれて、私は出来ませんと答えます。全く分からないと言うのはあり得ないからです。
割れ方次第では全く分からないようにはできます、しかし割れ方次第では、或いは破損したところが傷んでいなければ、これは全く判らないようにもできますが、そのわれかたや、ご自分でボンドを着けて失敗した物などはこれは光にかざしてよくよく見ればその傷跡は少しは残ります。
私なんかの、手の怪我の手術痕は残りますが、美容整形した女性の顔などの傷は残りません。
手のかけ方が違いますし、費用の掛け方も違います。
二胡の取れた頭を直すのに、5万円かかりますがと言ったらどなたも来ないでしょう。
でもそのくらいかければ全く分からなくすることも可能ではあります。
楽器を直すと言うことで行くとこのように様々な問題が有ります。
今メール等で、楽器を送るので直して欲しいという問い合わせも沢山あります。
すべてお断りして、光舜堂に一度楽器を持って来て下さいとお話ししています。
でもいずれはこれだけ困っている人がいるならとも考えるのですが、、、
お客様とのトラブル抱えたくないと言う消極的な気持ちと、何とかしてあげたいなという気持ちが半ばしています。
そこで考えたのが、修理をすると言うのは、新しい楽器を通販で購入するのと同じであるということを、お客様が納得されたら、やっても良いかなと言うことです。
目の前でお直ししてそれを確認した後、お家に帰ったら、、、などというのもあります。
(そのときには再度直しますよ)
送る最中に頭が取れるようなこともあります。
それはもちろん送り返してもらっても直しますが、そのようなこともあると言うこともご承知していただかなくてはなりません。(現実、朝、楽器を弾いていてお教室にいって開けてみたら頭が取れていたなどと言うことも沢山有るのは皆さんご承知だと思いますが)、
これは人様の話で、ご自分の二胡にそのようなことが起きたらどうしますか、
修理に出して帰ってきてケースを開けてみたら、頭が取れていたら皆さんはその修理屋を責めませんか?
これは苦情を言うのが当然です。
でもこれも中にはある事なのです。
このようなリスクが有っても直したい方以外には、私は多分、送りを伴う楽器の修理と言うのは受けられないでしょう。もしかしたらこのようなことで苦情を言うのはほんの一握りの方かもしれません。
でもその感情的な、お怒りに対応すると言うのは、なかなかに大変だと皆さんも、ご理解いただけると思います。
修理をすると言うのは、新しい楽器を購入するのと変わりはありません。
、
レイバンのサングラスなどかけた日には、皆さん知らん顔して通り過ぎます。
馬子にも衣装とはよく言ったものです。
さて、木でできた楽器はかならず何時かは壊れます。
皆さんの大切にしている二胡も必ず、割れが来たり接ぎが取れたり棹が曲がったり、木軸が動かなくなったりもします。
100%です。(私の作った楽器もです)
何時くるのかはわかりません。
当然皮はダメになります、張り方次第では7,8年、長くても20年ぐらい(弾き続ければです)
そのまま置いておけば保存が良い状態ならば、100年ぐらいは形は残るかもしれません。
でも何時かは皮も駄目になり木も歪んでくるのは間違いないのです。
何年かに一度、或いは中国から渡ってきたら、最初の頃は年に一回は必ず細部を眺めてみて下さい。
作った環境と日本での環境が違いますから、必ず少しは狂いの出て来るものです。
それに伴って皮も歪みます。
それらはすべて修理すれば治ります。
修理を積み重ねていくのが、木でできた楽器の運命と考えて下さい。
皮も取り替え修理もきちんとしていれば、500年以上は楽器として残る物でもあります。
楽器屋の仕事の半分以上は、この修理なのです。
ところがここで一つ問題が起きます。
楽器を修理すると音色も鳴りも変わります。
千斤の結び方ひとつでも、音は変わるのですから、今までに罅の入っていた音を聴いているとしたら、健全に鳴るようにしたとしたら楽器は音が変わるのです。
木軸一つ削りなおしても鳴りは変わります。
以前、胴の割れがある物を持ってこられて、直して欲しいとのことでした。
音が変わらないように直せますかと聞かれて、私は、音は必ず変わりますと答えました。
音が変わるようなら直さないとその方は、答えられました。
それも一つの選択ではあるのです。ひび割れならそれも良いでしょう。ただ棹が木軸の所でひび割れたりしたら木軸が動かなくなるか反対に止まらなくなります。
それでも良い、音色が変わる位ならそのままにしておきたいと考える方もいらっしゃるのかもしれません。
今のその音の状態をお気に召しているとしたらそれもありかもしれません。
楽器は例え、木軸一つを削りなおしても音は変わります。
楽器屋としては良い方向に、健全な雑音の出ない状態に直したと考えても、お客様は、音色を変えてしまったと考える方もいらっしゃいます。
もっと大きな音に出来ないかと、調整にいらした方が、しっかりと音の出るように調整したら、音色まで変えてしまったと、大変怒られたこともあります。
もちろん元のように戻しましたが、そのままでは音は大きく鳴りません。
音を大きくするように調整しても音色は変わります。
お顔を見て話して、楽器を見ながら調整しただけでもこれらの問題は発生します。
それでいて、楽器の修理の依頼と言うのは絶えないですし、検索のキーワードにも二胡壊れた、われた、落としたなどという言葉でのアクセスも毎日のように在ります。
頭が取れた、全く判らないように直して下さいといわれて、私は出来ませんと答えます。全く分からないと言うのはあり得ないからです。
割れ方次第では全く分からないようにはできます、しかし割れ方次第では、或いは破損したところが傷んでいなければ、これは全く判らないようにもできますが、そのわれかたや、ご自分でボンドを着けて失敗した物などはこれは光にかざしてよくよく見ればその傷跡は少しは残ります。
私なんかの、手の怪我の手術痕は残りますが、美容整形した女性の顔などの傷は残りません。
手のかけ方が違いますし、費用の掛け方も違います。
二胡の取れた頭を直すのに、5万円かかりますがと言ったらどなたも来ないでしょう。
でもそのくらいかければ全く分からなくすることも可能ではあります。
楽器を直すと言うことで行くとこのように様々な問題が有ります。
今メール等で、楽器を送るので直して欲しいという問い合わせも沢山あります。
すべてお断りして、光舜堂に一度楽器を持って来て下さいとお話ししています。
でもいずれはこれだけ困っている人がいるならとも考えるのですが、、、
お客様とのトラブル抱えたくないと言う消極的な気持ちと、何とかしてあげたいなという気持ちが半ばしています。
そこで考えたのが、修理をすると言うのは、新しい楽器を通販で購入するのと同じであるということを、お客様が納得されたら、やっても良いかなと言うことです。
目の前でお直ししてそれを確認した後、お家に帰ったら、、、などというのもあります。
(そのときには再度直しますよ)
送る最中に頭が取れるようなこともあります。
それはもちろん送り返してもらっても直しますが、そのようなこともあると言うこともご承知していただかなくてはなりません。(現実、朝、楽器を弾いていてお教室にいって開けてみたら頭が取れていたなどと言うことも沢山有るのは皆さんご承知だと思いますが)、
これは人様の話で、ご自分の二胡にそのようなことが起きたらどうしますか、
修理に出して帰ってきてケースを開けてみたら、頭が取れていたら皆さんはその修理屋を責めませんか?
これは苦情を言うのが当然です。
でもこれも中にはある事なのです。
このようなリスクが有っても直したい方以外には、私は多分、送りを伴う楽器の修理と言うのは受けられないでしょう。もしかしたらこのようなことで苦情を言うのはほんの一握りの方かもしれません。
でもその感情的な、お怒りに対応すると言うのは、なかなかに大変だと皆さんも、ご理解いただけると思います。
修理をすると言うのは、新しい楽器を購入するのと変わりはありません。
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