二胡工房 光舜堂

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木軸潤滑材?ワックスと漆喰

2019-07-16 12:27:44 | ワックイ=木軸調整
先日、ワックスと漆喰と二胡の木軸(琴軸・糸巻き)をより滑らかに動かし、なおかつ適度に止めるという方法を書きました。

その後いくつか質問が来ていますので書きます。

まず、ただの蝋、要するに蝋燭などの様に固形化している蝋ではダメなのか、というご質問です。

これは問題なく溶解した蝋と漆喰でやった時の近い感じにはできると思います。

極端に言うと蝋燭の蝋やクレヨンなどでも近い形にできますが、

蝋にうまくしめりけが無いため、漆喰が食いつかず、作業が少し大変だということはあります。

そしてかなりガタつきの大きなものは、そのガタつきが依然として残ってしまいますので、

やはり本来の形である、木軸を削り込んできれいに、棹の穴に合わせてからのほうが良いのでしょう。

このような、固形の蝋を使う時には多少、木軸に蝋を塗った後、シンナー(塗料用シンナー)あるいは灯油などで、蝋の表面を溶かすと漆喰が乗りやすいですね。
ヴァイオリンのコンポジションというのは、この固形の蝋から出来上がっています。

ただこれだと技術は要らないとか誰にでもできるとかとは言いにくいですね。

ですから、アンティークワックスとして家具などの磨きに使う、シンナー系などで多少溶解したものをお勧めしたのです。
(クリーム状の蜜蝋なども発売されているようです)

これですと木軸がきれいに削れていなくとも多少肉持ちが良いので、棹の穴とのギャップを埋めてくれやすくなります。

少しぐらいのがたつきでしたら、数回、ワックスと漆喰の作業を繰り返すとかなりぴったり収まります。

また質問で多かったのは、その溶解されている状態のワックスが乾いてしまったら、どうするのだということです。

乾いてしまっても、蝋は滑ります。多少、動きがきつめになるでしょうが、その時にはまた、アンティークワックスを塗ればよいのです。

滑り過ぎたら漆喰をふりかけ、硬ければ、ワックスを塗ってくださいと書いたつもりなのですが。

よく話が通じていなかったようで、再度書きました。

またワックスの使う量なども質問が来ています。

たっぷり塗ってください。

最初に棹の穴に、軽く、軽くです、差し込んで回せば余分なものは、はみ出てしまします。

最後に布地でふき取ってください。

そして、どんな漆喰が良いのか?というご質問も、

手に入る本漆喰でしたら、なんでもよいです。

ただかなり少ないものでも、1キロぐらいはありますから、

数千本の木軸の調整ができます。

でも1キロぐらいなら、数百円です・

大量でなければ買えなかったり、多少品質に疑問があったりという時には、

光舜堂にご来店下さればお分けします。

これで微調整器もいらず、皮の保護棒などもいらなくなるはずです。

木軸は演奏後に少しだけでも、緩めてください。




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