あるお客様からの質問にメールで答えていまして、もしかしたらこれは大切な問題ではないかと、
もしかしたら二胡の基本的な製作の問題の一つではないかと考えまして、書きます。
二胡の弦は、基本的には、胴の樹種そして、皮の厚みによって選択するべきものだと考えます。
二胡の弦は、基本的に、ステンレスで作られています。
ステンレスはニッケルとクロームと鉄の合金です。
鉄自体完全な純粋な鉄だけで出来上がってるわけではなく、少量の炭素を必ず含んでいます。
その炭素の含有量によって、鉄の硬さが変化してきます。
少なければたいへん柔らかな弾力のあるものになり、炭素が多ければ、硬く弾力の無いものになります。
多いものは、鋳物などの原料になり、代表的なものは南部鉄瓶などがそうですね、基本的に鉄を溶かして型に入れて成形します。
少ないものは鋼になります。
これは、弦の材料になるもので大変弾力が有り、はずみのある物です。
そして、鋼の中でもほんの微量の炭素の変化により、硬さも弾力も変化していきます。
その中でも、とても柔らかい弾力のある鋼と言うのは、作る工程も大変ですので、金額も高くなります。
弦の中でも色々な金額が有、安いものでは500円から高いものでは3500円ぐらいまでの差があるというのは、
一つには、柔らかく弾みのある弦を作る材料費としての違いが大きく影響してきます。
ですから、ブランドとしての付加価値を抜いたとしてもはずみの強い弦は、高額なものが多いのです。
今の二胡の弦は基本的にはステンレスですから、鉄の成分の比率だけではなく、ニッケルとクロームの含有量も弦の弾力に影響してきます。
皆さんもご存知のように、金でも100%の金と言うのはとても柔らかいです。
その純粋な金に少しでも他の金属が混ざっていきますと、金は硬くなります。
通常、貴金属はその成分比を999(スリーナイン、)9999(フォーナイン)等と表示されます。
これらは純金と言われます(しかし100ではありません)
金属自体大概が鉱石から精製されますから、いろいろなものが混ざっています。
それを、精製して100%に近い純度にしていくことの方が大変なのです、ですから高額になります。
鉄でさえ、100%に近くなると人の手でつぶすことが可能なほどに柔らかくなります。
江戸時代に日本のおもな輸出品の一つに銅の製品がありました。
インドや、中近東等でも胴の製品と言うのはたくさん作られていたにもかかわらず、日本の銅の製品と言うのはとても高価に輸出できていたようです。
理由は、日本の銅には、その含有物として、金が多く混ざっており日本では、それを生成しきれなかったこともあり、ヨーロッパでは日本の銅の製品を鋳つぶして中から金をとりだしていたこともあるそうです。
鉄も同じです、むしろ鉄はとても酸化しやすい性質を持っていますから、純粋な鉄に近くするというのはとても費用の掛かる事なのです。
安い弦は硬く、高い弦は柔らかく弾力があるという理由はここにあります。
続く、、
もしかしたら二胡の基本的な製作の問題の一つではないかと考えまして、書きます。
二胡の弦は、基本的には、胴の樹種そして、皮の厚みによって選択するべきものだと考えます。
二胡の弦は、基本的に、ステンレスで作られています。
ステンレスはニッケルとクロームと鉄の合金です。
鉄自体完全な純粋な鉄だけで出来上がってるわけではなく、少量の炭素を必ず含んでいます。
その炭素の含有量によって、鉄の硬さが変化してきます。
少なければたいへん柔らかな弾力のあるものになり、炭素が多ければ、硬く弾力の無いものになります。
多いものは、鋳物などの原料になり、代表的なものは南部鉄瓶などがそうですね、基本的に鉄を溶かして型に入れて成形します。
少ないものは鋼になります。
これは、弦の材料になるもので大変弾力が有り、はずみのある物です。
そして、鋼の中でもほんの微量の炭素の変化により、硬さも弾力も変化していきます。
その中でも、とても柔らかい弾力のある鋼と言うのは、作る工程も大変ですので、金額も高くなります。
弦の中でも色々な金額が有、安いものでは500円から高いものでは3500円ぐらいまでの差があるというのは、
一つには、柔らかく弾みのある弦を作る材料費としての違いが大きく影響してきます。
ですから、ブランドとしての付加価値を抜いたとしてもはずみの強い弦は、高額なものが多いのです。
今の二胡の弦は基本的にはステンレスですから、鉄の成分の比率だけではなく、ニッケルとクロームの含有量も弦の弾力に影響してきます。
皆さんもご存知のように、金でも100%の金と言うのはとても柔らかいです。
その純粋な金に少しでも他の金属が混ざっていきますと、金は硬くなります。
通常、貴金属はその成分比を999(スリーナイン、)9999(フォーナイン)等と表示されます。
これらは純金と言われます(しかし100ではありません)
金属自体大概が鉱石から精製されますから、いろいろなものが混ざっています。
それを、精製して100%に近い純度にしていくことの方が大変なのです、ですから高額になります。
鉄でさえ、100%に近くなると人の手でつぶすことが可能なほどに柔らかくなります。
江戸時代に日本のおもな輸出品の一つに銅の製品がありました。
インドや、中近東等でも胴の製品と言うのはたくさん作られていたにもかかわらず、日本の銅の製品と言うのはとても高価に輸出できていたようです。
理由は、日本の銅には、その含有物として、金が多く混ざっており日本では、それを生成しきれなかったこともあり、ヨーロッパでは日本の銅の製品を鋳つぶして中から金をとりだしていたこともあるそうです。
鉄も同じです、むしろ鉄はとても酸化しやすい性質を持っていますから、純粋な鉄に近くするというのはとても費用の掛かる事なのです。
安い弦は硬く、高い弦は柔らかく弾力があるという理由はここにあります。
続く、、
絹弦は10時間持たない!!
昔から弦楽器ってのは高級な楽器だったのですね
ヴァイオリン等の高級弦はさらに柔らかさを求めて、金属心ではなく、ガットなども使います。
ですからガット線を二胡に使うとすると、相当柔らかすぎて使えないのです。
絹弦は、弾き始めて4,5時間した時がピークですね。
弾き込まないと良い響きに鳴りにくいです。三味線などは演奏の前に毎回張替えて、2,3時間弾き込んでから、1時間くらいの演奏をします。たぶんそれがピークで、10時間はもたないと思います。ナイロンはやったことがありません。馬頭琴などは本来は馬の尻尾の毛を束ねて使いますが、湿度に弱く日本に持ってくるととても痛い安い為、日本ではナイロンを使うと、アヨーしバトエルデネさんは言っていました、たぶん束ねれば使えると思います。
絹弦というのがありますが、ナイロンとかガットとかほかの材料だとどうなるんでしょうか?
もし試されたことがあるなら、お教えください