二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

二胡弾き列伝、鳴尾牧子、再び

2014-01-15 11:00:00 | ■工房便り 総合 
昨年の幻になってしまった「日本の二胡物語」の前日、鳴尾牧子さんは大変な腹痛を薬で抑えながら、名古屋での演奏を終えられました。
本人はポンポン痛い!、などと軽く言っていましたが、相当な重症だったように、後から聞きました。

あの前日の雨、風押してなおかつ当日も、午前中は、台風と一緒に上京せざるを得ない状況でも、

演奏会の2日前、公演をやるかやらぬか迷いに迷っている私に、

「行きます。やりましょうよ」

この演奏家としての姿勢には、大変感激したものです。

この方に関して、書こうと思えば一冊の本が既に出来上がる位な、エピソードが、まだ短いお付き合いなのに有ります。多分弦楽団の方、そしてFB等の友達からは相当なネタを仕入れることも可能ですが、、、

この方には私なんぞが言うことはあまりありません。

日本を代表する二胡奏者であるということ、

ただひたすら音楽家である事、

大変優秀な音楽教育者であるということ。

大変な胆力と体力の持ち主だということ。

プロデユース能力がある事。

作曲、編曲の能力の高いこと。

企画力がある事。

その上、ユーチューブなどにアップする画像の編集までご自身でできる事。

二胡に関しては、毎年中国に勉強に行くほど、向学心の強い方だということ。

演奏ということになると、翌日舞台であるにもかかわらず、夜中にこの一曲を追加とメールをメンバーに送り、完成度の要求が高いこと。
(しかし、それに応える弦楽団のメンバーも凄いのですが、それを育てたのも彼女である事)

興味があると、出産10日目でも私なんぞの楽器を弾きに来てくれる事。

その上馬頭琴まで習っている、、(馬頭琴の先生は我が108の次期社長の大森の義理のお兄さんアヨーシバトエルデネさんであるという希遇)こと。

もう言うことはありませんね。

このどれか一つでもあれば、十分優秀な音楽家として世の中に立てますし立っている方も大勢います。

Xeno Quartet + で彼女達は、ちょっとワル風、あくまでも風です。

でも笑うと可愛いのです。おかげでその笑い顔見たさに皆さん周りの方は走りまくるのではないかと思うのです。

これだけですかね、私がもしかしたら教えてあげられる事は、ワル。(年期は入ってますからね)

その集中力と、パワー、まさにパワーとしか言いようの無いこと、私も若い頃は他人に嫌がられるほどのパワーの持ち主だったそうなのですが、、、

その私が、彼女の前ではかすんでタダの爺になってしまうそうです。(ほぉさん談)


さていよいよ出番です。
Xeno Quartet +そのパワー、関東でも全開にしていただきましょう。


鳴尾 牧子 なるお まきこ(1st二胡)
 
95年北京に留学、中央音楽学院で二胡を学ぶ。96年帰国後、演奏活動を開始。日本二胡界の草分けの一人として、伝統を踏まえつつ独自の感性で演奏活動を展開する。聶靖宇、王永徳等著名な教育家に師事。第1回中国音楽国際コンクール民族楽器部門特等賞、第11回中国音楽コンクール第一位及び中華人民共和国駐大阪総領事賞等国内外のコンクールで受賞。08年『上海之春』にて日本人演奏家として招待演奏。10年『NHK名曲リサイタル』出演。演奏活動の傍ら、後進の指導にも当たる。二胡を中心とするオーケストラ「鳴尾弦楽団」主宰。中国・モンゴル楽器の「ジクール・アンサンブル」メンバー。
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