さあ、多趣味部っぽいのキター!!
以前、栃木県の『とちぎ花センター』の種ガチャでゲットした『ハス』の種。
発芽するかな~?
もし発芽したら育ててみよう☆
そう、始まりはここからだっ!
「種の尖ってる部分以外を削る」って説明書に書いてあったので、こんな感じに削りました。
後で気付いたんですが、削るのは尖ったほうの反対側の丸い方ね。
側面じゃなかったんだな~。
まあいいや。
これでススメよう。
種は5個入ってました。
削り終わった種を水を入れたグラスに沈めておけば・・・勝手に発芽するよ、きっと♬
ま~、この辺りは初挑戦なのでどうなるかは未知の世界。
さてさて、水に入れてみると・・・沈んだものが3個、浮いたものが1個、中途半端に中層にいるものが1個。
浮いたものと中層にあったものは数日で腐りました。
多数を発芽させようとするときは、ここが篩い分け地点だな~。
毎日水を変えながら3週間ぐらいかな?
2個発芽しました!!
1個は未だ発芽途中。
室内管理で2週間後、芽が随分伸びました♬
芽は乾燥に非常に弱いです。
水替えの間の30秒ぐらいで乾燥して、1本の上半分が翌日に茶色くなって枯れました。
でも諦めずにそのまま放置して置いたら、芽がもう一本生えてきたんですよ。
生命力!!
更に2週間後、根っこが生えてきたので(撮影忘れました)ポットに黒土を入れて植えてけて、バケツに移しました。
植え付けの際、芽を折らないように気を遣うね~。
植え付けは水中で行いました。
浮力を利用すれは細くて長い茎を折らずに作業できるからね。
バケツに移植して1週間後、葉っぱが開きました!
おおお~・・・小さいけどハスだなあ!
更に1週間後、葉っぱが増えてるじゃん!
バケツには植物性プランクトンが増えたようで、アオミドロっぽいのが発生してました。
バケツの壁面に触れていた葉っぱ、虫に食べられてるなあ。
バケツじゃ狭いよね~。
そもそもこのまま育てられるはずが無いし。
それなら・・・ってことで、これを購入しました♬
さ~て、何でしょうねえ?
かなり重い。
ふふふふ、スイレン鉢が届いたぞ♬
この大きさなら何とか育てられるかな?
大きさ、これぐらい。
かなり大きめのスイレン鉢です。
陶器製ですよ。
この時点で、バケツは薔薇のメンテナンス通路を塞いだ状態で仮置きしています。
写真右側の、この辺りにスイレン鉢を設置しよう。
ちょっと掘って、スイレン鉢を半分埋める感じね。
なんで埋めるのかって?
水温の変化への対策です。
半分埋めておけば、陶器の壁面1枚分と比較すると夏場の急激な水温上昇を避けられます。
それと、冬場の凍結の緩和。
氷は張りますが、埋めてあれば地熱を利用できるので氷が厚くなりすぎるのを緩和できます。
氷が厚くなると膨張圧でスイレン鉢が割れる惧れがあるからね。
スイレン鉢が傾かないように掘った穴の底面の水平を取ります。
スイレン鉢をセットすると・・・うん、こんな感じね。
なかなかよさげじゃない?
ここで素焼きの鉢を用意しました。
大きさが中途半端で、買ってから10年も使わずに放置していたんですよ。
これ、配置イメージです。
どう使うか、もう分かった人・・・手を挙げて!!
スイレン鉢の底に赤玉土と黒土をミックスしたものを厚さ5センチ程度に敷きます。
これ、かなり大切。
この土の中にバクテリアが繁殖して、水中の有機物や窒素を分解してくれるようになります。
つまり生物濾過ですね。
スイレン鉢にするかビオトープにするか、ここで道が分かれます。
先程の素焼きの鉢を真ん中に置きまして・・・。
スイレン鉢に水を入れます。
こうすれば、さっき敷いた土が巻きあがって水を濁らせるのを緩和できます。
丸一日放置してカルキ(水道水中の塩素)を抜きます。
翌日、鉢にはポットからハスを移植。
移植は前述の通り、バケツの中でね☆
で、こんな感じにスイレン鉢の中に配置します。
ここで、川から採ってきた約2リットルの水を入れます。
ビオトープ立ち上げの種水で、川の水に含まれる微生物が濾過バクテリアになり、植物性プランクトンは生態系ピラミッドの最下層を構築し、同じく川の水に生息していたミジンコが殖えて生態系ピラミッドの下層を構築します。
水草『フサモ』も植えました。
光合成をして、水中の二酸化炭素を分解して酸素を供給させるためです。
約1週間後、水が安定したところでメダカを放流♬
なぜメダカを入れるのか・・・。
はい、もう分かりましたね!
蚊の発生防止です。
蚊は御存知の通り水中に産卵してボウフラになります。
放置しておくと、羽化して蚊になります。
メダカは、そうなる前に蚊の卵やボウフラを食べてくれます。
「メダカを飼育する」場合は、エサをあげましょう。
しかしビオトープを構築する場合はエサは与えません。
ミジンコは植物性プランクトンを食べて殖えます。
メダカはミジンコを食べて生きます。
ミジンコが少なくなったら・・・メダカには餓死する個体が出て来ます。
すると捕食者が減るので、またミジンコは殖えます。
ミジンコが殖えれば・・・メダカは産卵してまた数を増やします。
この生態系のサイクルに「エサを与える」という行為を割り込ませると、食べ残しのエサは水の富栄養化を招き、メダカがエサを食べ尽くしてもフンの量が増え、どちらも水質を極端に悪化させます。
「エサを与える」だけで生態系ピラミッドが崩壊し、ほんの数日でビオトープは死の水たまりに堕ちます。
スイレン鉢ビオトープ完成!!
よ~し、なかなかイイ感じじゃん♬
ビオトープが上手く立ち上がれば、メダカは上限一定数をキープし、トンボが産卵し孵化して、成長した幼虫『ヤゴ』がメダカを捕食して成長し、羽化してトンボになります。
運が良ければ『ゲンゴロウ』や『ミズカマキリ』などの水生昆虫が姿を見せます。
安定して完成された水場は命を産み、育てます。
水を求めて訪れる野鳥の数と種類が増え、それによって周囲の樹々に発生する害虫が捕食され抑制されます。
そうしてビオトープは、その範囲を池から周辺環境にまで広げていきます。
この命の循環を理解しながら楽しむ、それが多趣味部的ビオトープです♬
ビオはギリシャ語で生命、トープは場所を意味します。