もうじき學校が始まりますので、樹木学と森林保護学の講義に備えて準備中です。樹木学では「冬の樹木判別法」として「冬芽と葉痕」の資料を作成しました。問題は学生が興味を持って聞いてくれるかどうかのですが・・・
さて、今回の「冬芽と葉痕シリーズ」は日本産のヤマボウシと北アメリカ産のハナミズキです。同じミズキ科ミズキ属の樹木でも冬芽の形は違うのがよく分ります。
まずはヤマボウシですが、樹皮は老木になると不規則に剥がれ落ちます。そして葉芽は円錐形で暗褐色の毛が密生した芽鱗に包まれます。
花芽は少し縦長の球形で先は尖ります。葉痕は三日月型で維管束痕は1つです。
次に(アメリカ)ハナミズキですが樹皮は深い割れ目が入ってゴツゴツ・・・
葉芽は細長く白色の伏毛に覆われた暗褐色の芽鱗に包まれます。
花芽は横長の球形で鈍い尖り方になります。維管束痕は3個・・・
冬芽と葉痕、樹皮以外で分かりやすい違いは・・・ヤマボウシの果実は集合果(甘くて食べられます)、ハナミズキの果実は核果です。
1642話目です。何時もご支援ありがとうございます。の文字またはバナーをポチッと一押しお願いします。
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冬芽でわかる落葉樹 |
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