前回に紹介したオオムラサキシキブやムラサキシキブは裸芽なのですが、今回紹介するコムラサキシキブの冬芽は卵形で2~3枚の芽鱗に包まれています。
ムラサキシキブの葉は全体に鋸歯があるのに対してコムラサキシキブやオオムラサキシキブは葉身の半分から先に鋸歯があります。そして花序も葉腋から出るムラサキシキブと較べコムラサキやオオムラサキは葉腋から数mm離れたところから出るのが特徴です。↓の写真には果柄が残っているので離れているのが分かりますね。
この写真の冬芽にはアブラムシがたくさん付いていて少し気持ち悪いのですが、軟毛のある芽鱗に包まれているのが分かります・・・
コムラサキシキブには頂芽や仮頂芽は無く、側芽だけを持ちます。葉痕は円形で横長の維管束痕の1群が見られます。成長の良い枝では葉痕と側芽の間に予備芽を持つものが多く見受けられます。同じムラサキシキブ属でも冬芽と葉痕には大きな違いが有るのです。
(冬芽と葉痕:140種類目)
1658話目です。何時もご支援ありがとうございます。の文字またはバナーをポチッと一押しお願います。
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冬芽でわかる落葉樹 |
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