新芽をおひたしにして食べるのが一般的で美味しいのですが、根茎の部分を包丁の背中などで粘り気が出るまで良くたたいて潰した「ミズトロロ」をわさび醤油で食べるのも野趣があって酒の肴に最高です。
ウワバミソウを見ると何時も頭に浮かべてしまう落語があります。「そば清」とか「蕎麦の羽織」・「蛇含草」とかいう噺です。
「とある山奥で、人を呑み込んだ大蛇(うわばみ)が腹一杯になり苦しそうに・・・、そこで、大蛇がある野草を食べたらすぐに消化してしまった。これを物陰からこっそりと見ていた蕎麦の大食いで有名な清兵衛さんが「あれは消化剤だな!」と・・・そして「蕎麦食い競争」で何十杯も食べて苦しくなった時に、こっそりとこの野草を食べたら蕎麦が消化されずに人間の方が溶けてしまって、蕎麦が羽織を着ていた」というオチの落語があります。ウワバミソウは、この落語から名前が付いたのでしょうかね?
本当は、蛇が居るようなじめじめした場所に生えているから付いた和名だそうですので、この野草を食べても体が溶けることはありません・・・。
山菜ネタもシーズン・オフで暫くお休み・・・再開は秋口の果実編・・・かな?
これからの時期、釣りではアユ、植物では虫えい(虫こぶ)、昆虫ネタが増えてきます。