かわ遊び・やま遊び雑記

アユ・ワカサギ・ヒメマスなどの釣り情報と自然観察や山菜採りなど自然の中で遊び回った記録や雑記

クルミの葉の昆虫たち:その小宇宙

2009年06月15日 | 動物

先日、仕事で久しぶりに野外に出張しました。最近はディスクワークばかりで外に行けなくてストレスが溜まる一方です。
その野外で昼休みの一時、沢に生えているオニグルミの幼木を観察していると幾つかの昆虫が食う喰われるの世界を繰り広げていました。
まずは、オニグルミの葉を食べるクルミハムシの成虫です。普段なら扁平の真っ黒な、目の部分だけが細長く赤い甲虫なのですが、繁殖期のこの時期、雌はお腹にはち切れそうな卵を抱えています。こんなに動き辛い格好では天敵に襲われたらイチコロですよね。



次はクルミハムシの幼虫です。やはりオニグルミの葉を葉脈だけ残して食べています。



ところが、クルミハムシの幼虫の直ぐ横に何かじっとしている生き物がいます。よ~く見るとシマサシガメ(多分・・・?)の幼虫です。その伸びた口吻の先には一匹のクルミハムシの幼虫が捕まって体液を吸われている最中でした。 シマサシガメはヨコヅナサシガメに似ますが、これより小さく日本原産の主に広葉樹に棲むサシガメです。



このような食う喰われるの世界がこんな狭い葉の上で繰り広げられているのですね。そして、今回は観察できませんでしたが、クルミハムシを食べる天敵にはカメノコテントウの幼虫や成虫もいます。以前、撮影したカメノコテントウの写真も掲載しておきますね。



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