一昨日のつづきです。アユの資源量もしくは釣れる期間などは、放流種苗の種類、大きさのばらつき、放流量、放流方法、釣り人の集中度などが要因として働いて来るとは言いましたが、これはあくまでも持論です。
ただ、幾つかのデータを見ていくと何か関連性が有りそうな気がするのですが・・・この表は遊漁連絡協議会でいただいた「群馬県内のアユの放流量と放流種苗の種類のデータ」から作成したものです。
放流種苗が琵琶湖産から県人工産に変わり、それに他県人工産が加わって、一度ゼロになった琵琶湖産が多少復活していること、そして放流量は年を追って減少し平成17・18で多少増加していることがお解りでしょうか。さらに、その後はデータは有りませんが減少へ・・・。
さて、上州漁協はどうかと言うと、ご多分に漏れず放流量は減少を続け、特に平成18年頃からは最盛期の半分以下になってしまいました。種類は琵琶湖産→県人工産→他県人工産と変化して、放流回数が減ったため大きさばらつきが少なくなっています。今年は烏が(なんと)琵琶湖産、碓氷が静岡系(県内養成)、鏑が福島産人工でした。
さて、今年の碓氷川松井田地区の状況はと言うと
①放流量が少なく、大きさのばらつきが少ないから一斉に育ち、後継アユが少ないため、縄張りアユを釣りきったら終わってしまう。
②他県人工産の中でも追いの良い種苗が入れられ良く釣れている。
③他の地区が釣れないため釣り人が集中しすぎている。
と言う現象が起きています。
そして「放流量が少ないから相対的な捕獲量は自ずと少ないということ」を勘案すると、そんなには長期間、数が釣れ続けるとは思えないのですが・・・。
実際に一週間を過ぎてツ抜けが難しくなってきたようです。
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