しるしのないカレンダー

定年退職した自由人のBLOGです。庶民の目線であんなこと、こんなこと、きままに思ったことを書いてみたい。

ユニコロ失速マインドに変化

2011年02月01日 | Weblog
ユニクロは三つの追い風に依って一人勝ちしていた。
すなわち①不況による消費者の低価格志向。
②ヒット商品、
③ファストファッション(流行のファッションを低価格で大量に短いサイクルで販売する業態)ブームである。

年々改良を重ねたヒートテックは08年2800万枚、09年5000万枚売り上げた。
08年以降、スウエーデンのH&M、米FOREVER21などの外資系ファストファッション日本上陸もユニクロの低価格志向にプラスに働いた。
ところが新ジーンズブランド「UJ]のつまずきで10年度はヒートテックに次ぐヒット商品とならなかった。

消費マインドの変化があった。「消費者が価格一辺倒に走った結果、同質化が進んだ。その反動で、差別化のためにお金を使おうというマインドに変わってきた」
大きなロットで委託工場に大量発注。全量買取。全て売り切る販売力がユニクロのビジネスモデルを支えてきた。「UJ」の大量在庫は大きな痛手だ。商品の絞込み、戦略の見直しには長期間かかる見通し。

対して大手アパレルは消費マインドの回復を追い風に業績回復が見られる。
再び価値観がリセットされつつある今、それぞれが元どうりの棲み分けとなるのか、互いの牌を奪い合うのか。アパレル市場は大きな転換点。と記事がありました。
「週刊ダイヤモンド要約」

ユニクロの新ブランド「UJ]のジーンズは3990円、2990円、1990円、と3本の価格帯。計54種類なラインアップ。選択肢が多すぎて逆に顧客を混乱させ、「表面的なファッションに走りすぎ」商品戦略が裏目に出た。消費マインドの変化も追い討ちとなり、ユニクロに吹いていた風は、いまや向かい風に変わった。そうです。

怖いです。
消費者の指向が変わると飛ぶ鳥を落とす勢いの「ユニクロ」ですら大幅減益。
11年8月期決算の売上げ予測より100億円も低くなつた。11年春夏物から品数を半数近く減らして、ユニクロ本来の強みであるベーシック路線に回帰する。ここが素晴らしい。
軌道修正が出来ることが生き残る鍵となるのだ。
民主党政権もベーシック路線に軌道修正できるか。
親分が分裂していては無理そうですが。

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