しるしのないカレンダー

定年退職した自由人のBLOGです。庶民の目線であんなこと、こんなこと、きままに思ったことを書いてみたい。

継続雇用の賃金相場

2011年12月15日 | Weblog
定年は90%の企業で60才である。
継続雇用は企業の責任ということで政府は定年制延長を年金開始年齢の引き上げを視野に入れ、65才まで延長ささることを義務づけしようとしている。将来は68才~70才年金支給開始を視野に入れた政策だ。
問題は定年延長で企業体力が耐えられるかということと、新卒者採用枠に及ぼす影響が大きい。

現行の企業の大半が定年退職者の殆んどの希望者を継続雇用で受け入れている。
身分は「嘱託」であり、賃金水準は3割以上減少したが「63%」
1割~3割未満減少したが「45・9%」1割未満の減少が「7・7%」
変わらないが「19%」だった。
76・9%が減少する。
大企業の長期勤続者の大卒所定内賃金は退職後男「416万円」女「562万円」
     〃     高卒所定内賃金は退職後男「229万円」女「236万円」
中小企業長期勤続者の大卒所定内賃金は退職後男「398万円」女「392万円」
     〃     高卒所定内賃金は退職後男「292万円」女「229万円」
だった。

60才~64才までの年齢構成での数値である。
新卒男子の平均賃金は高卒「150万」大卒「250万」程度である。
新卒の教育経費が企業側にとっては膨大な負担がかるが、再雇用長期勤続者には必要がない。

この数値データから想定されることは「高卒新卒者」の採用が定年制延長で企業側にとってみれば高卒長期退職者を採用した方が経営上有利と考えるのではなかろうか。
雇用情勢に重大な影響を与えかねない定年制延長問題。
これからも注視してゆきたい。

ブログランキング

人気ブログランキングへ