緊急に協議いただきたい事案がある。緊急役員会議を開きたいと案内があった。
別の会議もあったが、重要度を鑑み緊急役員会議を優先することにした。当初予定していた会合へは責任者へ連絡した。
協議内容は職員雇用の関係。規定により1か月以上前に通告せねばならない。3月末が契約任期という職員の処遇をめぐる問題だった。
1年契約の雇用契約。長期勤務者でもこれを繰り返していた。70歳定年制。それ以降も理事会で求めれば雇用できる規約を持っていた。
問題は昨年雇用した職員の勤務評価だった。多くの事例を挙げて問題が指摘された。
集まった理事の大多数が少なからず自身も思い当たる節があった。サービス業でもある服務規程にそぐわない態度が日常的にあった。
試用期間の3か月を経過したため年度末まで待った。解雇規程には当たらないためここまで待った。
と苦しい事情も事務局より報告された。当人は60歳前の人だ。ここで雇用契約がなくなると再就職も難しいだろう。
事務局は変わりの候補者を用意していた。内諾も得ている。常勤ではないが、半年の雇用実績もある人だった。
雇用先の代表者が通告せなばならない。理由を聞かれるだろう。どこまで答えたらいいやら。と苦しい胸の内の吐露もあった。
大きな会社ではない。職員は正規3人の職場だ。運営する理事会は8名。全員非常勤、無報酬だ。
このような組織は日本中どこでもある。
昨日の様な理事会は日本中であったと思う。人生模様、
人の生活の基盤を決める会合の末席でのやりとりだった。