宅配業は成長産業だが、人手不足。「辛いのに儲からない」便利に、快適に進化してきた日本の宅配システム。
この数年ネット通販の荷物が爆発的に増え、大手業者でもさばききれない事態に陥っているという。
理由の一つに物流能力の減退がある。一個の荷物が玄関先に届くまで各地の「配送センター」、「仕分け拠点」
「宅配センター」「セールスドライバー」と3~4回積み替え作業がある。トラック運転手の数は2006年の92万人をピークに減り続け、
現在は80万人を切っているという。運転手不足は1回の宅配荷物の個数にも影響する。ある大手の下請け業者の1日は朝の7時から。
「宅配センター」で受け取る自分が担当するエリアの荷物は1回に100個から130個。報酬は積んだ荷物の数によって決められ
その額は「1個150円」という。
単純計算で1万5千円から1万9千5百円となる。この日配り終えたのは午後9時頃だつた。
車両代、ガソリン、車検代、保険料などの経費を引くと時給は800円程度まで下がる。 肉体的にもかなりきつい。
2割は不在で再配達する。不在分は売上とならない。月7万の必要経費、29万から39万の売り上げとなる。年収350万から450万程度の年収と
しても拘束時間が1日14時間もあって、運転の注意力、セールス、配達作業、の重労働である。
下請けは3か月で契約が切れる。
コンビニより時給が安い。長時間勤務でやめる人が多く出る。3割は50代以上。20代は僅か4%。
なるほど。厳しい環境らしい。 大手同士で配達料の競争をしている。アマゾン、ヤフオク、競争の影響で運転手の手数料も
低くなりがち。そうゆうことらしい。エンジンの音も苦しそうな老朽化した軽トラで宅配してくる
個人営業の下請け宅配業者の顔が浮かんだ。ご苦労さん!今度あったら慰労の声をかけてあげたい、そんな気になった。