市内の随所で工事が行われている。この時期いつもの事だ。市民の声も大きくなる。年度末に工事件数が増える理由の一つに道路を改良したり、維持・修繕したりする工事は、基本的に1年単位で行われているため、毎年4月以降に工事が発注され、3月末までに工事を終わらせるようになっているから。だそうです。また、道路の工事を行う場合は、先に道路の地下に埋設されている水道管やガス管当の工事を終えてからアスファルト舗装の工事に入る為、道路工事は年度末に偏りがちとなる。この順番を調整しなければ、何度でも同じ場所を掘り返したりする経費の無駄使いが発生したり、付随した交通渋滞を引き起こす事態を誘発しがちだ。縦割りの組織の行政は関連する行政間の連絡を密にしてもらいたいものだ。市民の血税を使った工事は厳しい市民の目もあるのだから。ヨーロッパの国を旅行すると日本ほど道路工事の現場を見る事が少ない。そもそも、電柱が無い。道路は石畳。地下に埋設されているケーブル類は地下室を経て家庭に引き込まれている。建物そのものの耐久性も高い。何百年もの歴史に耐えるに建物が多い。日本の様に30年の耐用年数なんて言ったら笑われてしまう。景観を重視した政治風土もある。むやみに従来の景観を害する新築工事を認めないのだ。寒い気候のヨーロッパでも地下の温かい地下室を経由した水道管の引き込みが一般的だ。だから外にむき出しとなっている日本の水道管凍結事故も少ないのだろう。日本も学ぶ必要がある。最近の異常気象は従来あまり気にならなかったなぜなぜ問答に関心が向いてきている。古い建物の上に新たな建物。地下深く堀り進むとより古い年代の痕跡。歴史のある国は日本の紙・木・文化と異なる石材、地下文化、用水路文化を持つ。興味深い差をみる思いだ。工事をすればGDPも増える。無駄な工事ならする必要がない。無駄な工事を減らしたヨーロッパの暮らしは案外この辺で日本より実質的な所得の豊かさがあるようだ。無駄を減らした工夫の暮らし。先進国は物を大切にする。日本の様に頻繁に消費しない。古い物でも大切に使う文化がある。工夫して修繕して使う文化。日本も学ぶべきことと思うこの時期だ。