向上のための心得

2006-05-17 21:15:22 | Weblog
べにばなとちのき(赤塚植物園)

 虚子の高弟阿波野青畝の言葉を紹介します。
 「作者はそれそれの個性に従って、写生の現れかたは種々多様になってくる
 はずであって、一律的な単純なものとなってはならないと思います。」
 初心の頃は初歩的な写生しか出来ませんから、誰が作っても同傾向の写生句に
 なってしまうでしょうが、年期が入るに従ってめいめいの持ち味が出てきます。
 まずは多くの写生を行って自分のものの見方、感じ方を磨く努力をすべきなのです

 確かに見えるものが見える、感じるものが感じるようになります。
 ころころの吟行法は
 まず吟行地に入ったら、あれこれ動かず、じっとその場所の風を感じることから
 始めます。風の中の匂い、音、を捉えたら動き出します。
 とかく、名勝地などに行くと動き回る傾向はまだころころにもありますが(笑)

     五月雨をくぐりて心海にあり    80,6月
     

     頬杖の肘が張り付く梅雨じめり   05、6月

 ころころは幾らか成長しているのでしょうか?

     
     
 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする