また、下町のお話

2006-05-29 16:01:12 | Weblog
  
     蔦若葉がんじ搦めに遊女の墓   渡辺風来子

 5月、神田明神祭から始まった下町のお祭り。先週は三社様
 昨日は浅草のお富士さん(植木市)
 6月9~11日 鳥越祭 (東京でも屈指の千貫御輿)
 6月30日 茅の輪くぐり(湯島天神)
 7月6~8日 入谷鬼子母神 朝顔市
 7月9~10日 四万六千日(浅草寺 ほうずき市)
 7月13~15日 佃島 盆踊り (佃島の無縁さまを悼む昔ながらの盆踊り)
 8月6~7日 深川 住吉神社例大祭
 8月15日 深川八幡例大祭 (今年は影祭)
 8月25~27日 亀戸天神大祭(今年は本祭)

 こんな具合に下町の夏が流れていきます。
 前にブログでご紹介した。隅田川を挟んで西側から始まり、東側に移ります。
 さて、下町は今では葛飾、江戸川までその範囲を広げていますが、江戸の昔には
 西側の、神田、日本橋、あたりが下町で、上野、本郷、湯島あたりが山の手と呼ばれて
 いたそうです。今の深川、本所あたりは明治のころから呼ばれるようになったとか・・
 小名木川は水産物や塩の献上の水路でしたし、当時は永代橋が東京湾に出る
 最後の橋でその先は海ですから、昔の深川、本所はしいて言えば漁村に近かった
 のではないでしょうか? 下町はお城下町が由来だそうです。

 よく大阪の人と話すとお好み焼き、たこ焼きの話を熱心に話ますね。
 週二回はおかずとして、食卓に上がるとか・・各家庭にはたこ焼き器は常備されて
 いるとか・・・なんでそんな話に熱弁をふるうのか?と思うほど。
 東京でもんじゃの話はそれ程語られないですよね。
 だいたい、東京ではお好み焼きなんて言わなかったし、どんどん焼きって言ってた。
 やはり商人の町大阪ではお好み焼きがおかずで、貧しかった東京ではうどん粉に
 きゃべつ、乾燥桜海老しか入っていないどんどん焼きは主食だったのでしょう。

 お好み焼き、もんじゃ焼きの話のついでに、もんじゃは実は荒川(町屋)近辺から
 発祥したみたいです。今でこそ月島が有名ですが、もんじゃ屋さんの件数はむしろ
 荒川の方が多いのです。そして焼き方も、具材で土手を作るやりかたを月島焼き、
 ドバって一気に流しちゃうのが荒川焼きです。
 そう言えば、子供の頃土手を作ってるほど待てませんから、ドバって焼いてました。

 
コメント
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