( 雪ノ下・鴨足草・虎耳草 )
筧水鴨足草に落ちてゐし 細見綾子
奥宮の御手洗小さし鴨足草 轡田 進
佃島古りし路地なりゆきのした 大江耐女
花もつれもつれもつれて雪の下 清重国子
ふもと井や湯女につまるる鴨足草 飯田蛇笏
鴨足草きしみて動く釣瓶井戸 伊藤敬子
鬆のごとき路地の歳月ゆきのした 佐藤鬼房
筧水鴨足草に落ちてゐし 細見綾子
奥宮の御手洗小さし鴨足草 轡田 進
佃島古りし路地なりゆきのした 大江耐女
花もつれもつれもつれて雪の下 清重国子
ふもと井や湯女につまるる鴨足草 飯田蛇笏
鴨足草きしみて動く釣瓶井戸 伊藤敬子
鬆のごとき路地の歳月ゆきのした 佐藤鬼房
小さな花をいっぱいつけて、この時期ならではの
景色になっていますね 前はどこのお宅の庭にも
あったような記憶があります
鴨足草も虎耳草もじっくり観ていると頷けます
花もつれもつれもつれて雪の下 清重国子
うちもどくだみと一緒に鴨足草が咲いていますが、花が縺れている様子を上手く詠んだものですね。
今日も暑い日でしたね
花もつれもつれもつれて雪の下
俳句の楽しみは一句を短冊に見ることもあります
掲句は内容もさながら 平仮名の部分
「もつれもつれもつれて」が本当にもつれを
感じさせ句を引き上げているように思います
花衣ぬぐやまつはる紐いろ~ 杉田久女
この「紐いろいろ」を短冊で見ると最後のいろが
「く」平仮名のくの長い様,同じという表記に
なってをり、それが何とも紐に見えてくるのです
韻文ではあっても,目で楽しむ事も出来る文芸なのですね