11月 23日 

2019-11-22 13:11:51 | Weblog
                一葉忌・樋口一葉の忌日



     小説家・歌人として明治期に活躍した樋口一葉(1872~1896)の忌日
     母と妹を養いながら小説家として立つ決意をし、半井桃水の指導を受けながら、
     『闇桜』『たま襷』『別れ霜』『五月雨』などの小説を執筆した。
     『大つごもり』『たけくらべ』『にごりえ』『十三夜』など今も読み継がれる作品や多くの和歌を残している。
     本名 奈津 24歳8か月の短い生涯でした。 写真は台東区竜泉にある一葉記念館



     荷札小さき古本届く一葉忌            栗田やすし


     一葉忌暗き三和土のしみ抜き屋          矢野孝子


     百円で甘酒飲めり一葉忌             栗田せつ子


     竹筒に禿びたる小筆一葉忌            佐藤とみお


     水仙のやはらかに伸ぶ一葉忌           鈴木みすず


     本郷の古書店のぞく一葉忌            牧 敬子


     路地裏を子猫横切れり一葉忌           鈴木真理子


     衿替の絹糸弾く一葉忌              尾関佳子


     短めの鉛筆並べ一葉忌              長崎眞由美


     一葉忌針を持つこと遠ざかり           小原米子


     売薬の薬入れ替ふ一葉忌             荻野文子


     一葉忌出さずじまひの恋の文           幸村志保美


     一葉忌母にまだある糸切り歯            こころ



          

          文京区本郷菊坂にある『一葉井戸』


     一葉忌折目を六ツに薬包紙            秋元不死男


     頼まれし妻の足袋買ふ一葉忌           福永耕二


     廻されて電球ともる一葉忌            鷹羽狩行


     惜しまれて消ゆる銭湯一葉忌           吉田京子


     霧の香のなかの菊の香一葉忌           飯田龍太




          
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