8月11日

2006-08-11 16:26:36 | Weblog

        送る師はすでに青田の青の中 ころころ
     
      (昭和56年 小説新潮 9月号 飯田龍太選)
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8月10日

2006-08-10 20:09:04 | Weblog

      久々の墨書

 豚も煽てりゃ木に登る、ってころころです。
 字が上手いなんて誉められた事が無い、いつも味のある
 字ですねぇ そりゃ皆さん一人一人の個性ってもんで
 そう言う意味では、誰でも味のある字を書くわけで・・・
 ぶつぶつ言いながら掲げちゃいました。

 さて、今日は旅での収穫の一つについて。
 季語を体感するということ、夏霞、梅雨出水、梅雨晴れ
 そして、俳句の知識。漁師の小路、出水滝、
 言葉で説明するなら季寄せや辞書でも出来るので省略
 しますが、この体感は俳句連衆との旅でなければ得られない
 と思う、家族旅行、社員旅行、はたまた一人旅でも無理かも
 知れない。是非また計画してみようと思っている。

    八方に青田の匂ふ蕎麦処

    身の幅に漁師小路の風涼し

    掌に雫のごとし青蛙

 今回の旅後の句会での拙句です。
 句の良し悪しはともかく、一句一句が思い出となり
 何年かたってもその場の景色が甦ることと思います。

 

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8月9日 長崎原爆忌

2006-08-09 13:03:44 | Weblog

       日焼の吾腕

 台風7号の影響で少し涼しく過ごせましたが、先週の
 金、土曜日の二日でこんな赤手袋をしたような腕になり
 ました。さるゼネコンの住宅性能検査の立会いでした。

      汗ひかる鉄筋工の力瘤   ころころ

 

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8月8日

2006-08-08 06:02:04 | Weblog

      書架 2

 昨日のブログは旅に同行された連衆のお句について
書きました。今日はそのほか今回の兼題句会の佳句を
書き込みします。

   母がりの蚊帳吊る釘の低さかな ◎◎○○○

Tさまのお句、普段からお母さまの身の回りをしっかりと
見守られている作者の優しさが覗えますね。
きっとお母さまは生活のしやすい、高さや位置など
身幅にあった工夫をされているのでしょう。
その工夫を鋭く観察されたTさんのお手柄のお句です。
「母がり」という斡旋はころころには知識不足で出来ません。
Tさんは連句の同人でもあり、語彙の豊かさを俳句にも
活かされ羨ましく思います。

   蝙蝠の庚申塚を守りゐたる  ◎◎○○○

Aさんのお句、今回の兼題句会のころころの特選1でした。
正直にいうと私は「蝙蝠」をどう俳句に仕立てるか、
分かりませんでした。そしてHさんのお句
 蝙蝠や森をそびらに漁師町 と掲句によって勉強させて
頂きました。やはり蝙蝠が見られるという環境は木々が
豊かなところ、昆虫や鳥も多いはずです。
その豊かな命を人間世界の中に詠み込めればと考える
ようになりました。蝙蝠はとても人間世界に身近だった時代
があったのです。掲句は一句の中にその豊かな自然と
庚申塚を大事にされている人々の生活をもみせてくれました。
勉強になりました。

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6月7日

2006-08-07 05:36:32 | Weblog

        俳句はここから(マイデスク)

 先日の出雲崎の旅の後の句会となった。
さすが連衆、素晴らしい収穫を得ている。

 花ねむや持仏小さき良寛堂 ◎◎◎◎○ 
 夏潮や海を見晴らす無人駅 ◎◎○
 夏雲の影走りゆく大青田   ○○○

 ◎特選 ○一般選

 3句とも、Mさんのお句、今回の句会はMさんの独壇場
 だった。他の吟行句会でもご一緒するが吟行句は旨い。
 結社でしっかりその辺は勉強されているようだ。
 ご本人は3句目の季重なりを気にされているが、「夏雲や」
 なら季の比重、眼目が変わってしまうので気にするが・・
 ただ類句は多いかもしれない。

 蝙蝠や森をそびらに漁師町  ◎◎

 Hさんのお句、佳いお句です。私が頂かなかった理由は
 「や」でした。今回の兼題「蝙蝠」にかなってはいますが、
 蝙蝠の森ではと提案しました。
 長くなるので書きえませんが兼題を活かすとなると
 そうなると考えます。でもこのままでも佳句です。

 あじさゐの奥や掌に載る佐渡島  ◎◎○

 Jさんのお句、一緒に出かけた連衆には景色は
 歴然です。掌に載るほどはっきりと近くに佐渡島が
 見えました。私たちの眼前には紫陽花が見事でした。
 東京ではもう紫陽花が終わっている時期なので
 新たに感動がありました。はたして同行してない方に
 「掌に載る」が伝わるか心配です。

 日本海に落つるほかなし出水滝 ◎◎○○

 Sさんのお句、私たちが出発したのは梅雨の最中
 旅程の二日間だけが不思議と晴れていました。
 道中垣間見る川(信濃川)は梅雨出水と言っていいほど
 水量も多く、土色に濁って波立つほどの流れでした。
 私たちがこの滝を見たのは弥彦の山頂からでした。
 日本海に面する崖からその濁った水が滝となって
 海に吐き出されていました。きっと普段は滝ではないかと
 思います、梅雨の出水の水量によって現れたのです。
 日本海という大きな景色を詠いながら、それに負けない
 眼目にSさんの俳句の力を感じます。

 

 

 

 

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広島原爆忌(広島平和記念日)

2006-08-06 07:06:16 | Weblog

       広島原爆ドーム

 
    あの雲はいつか見た雲原爆忌   塩谷めぐみ

1945年(昭和20年)8月6日午前8時15分、米軍の爆撃機
エノラゲイから放たれた原子爆弾「リトルボーイ」が広島上空に
炸裂した。熱線と衝撃波によって市街が壊滅し約14万人の
死者を出した、その後原爆症などので亡くなった人を含めると
約25万人になる。

私の俳友が広島にいる。現在俳誌「秋」の同人
彼女の娘さんに血液の病があり、それとの因果を
感じる。彼女は今回の「被爆認定の訴訟」での内容
爆心地からは離れていたが父親を探す為に、母親の
背中で市内に入っていたそうだ・・

世界のあちこちで紛争の火種は尽きないが
全てを一瞬にして無にしてしまう原爆には特に怒りを
感じる。    黙祷

     朝蝉の声ふりしぼり原爆地  ころころ

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8月5日 またまた暑い!

2006-08-05 20:11:42 | Weblog
      棟方志功の良寛図(良寛記念館)
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8月4日

2006-08-04 06:13:50 | Weblog

         しょうじょうばかま(赤塚植物園)


     あやされている間も眠し天瓜粉  ころころ

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8月3日 暑い!

2006-08-03 18:07:42 | Weblog

        狐のかみそり(赤塚植物園)

今日は何回暑いと言っただろう・・・
梅雨が明けて本格的な夏を感じた一日でした。
今日は外回り・・右手の手首うえ15センチから日焼で
真赤です。

八雲の句会の選句が始まりました。
今回もさすがと思わせる作品の数々。
総数56句は選句選評に丁度いい数。
現俳の選句は毎月970句ほどの中から5句ですから
選句に四日はかかってしまう。その上目の疲れが
あれば、え~い、なんて選句もしていまう。
我々の句会の真髄は逆選にある。
「ここはこうしたら・・」「こうだから採れない」など等。
これは連衆がお互いに顔を見ていることと信頼に
他ならない・・といっても、ころころは繊細なので
結構落ち込むが人に厳しく自分に優しい性格は
今更でないので治らない。

     相槌の膝を打ちたる扇かな  ころころ

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8月2日

2006-08-02 05:58:41 | Weblog

     大葉擬宝珠の葉(赤塚植物園)


   添寝子に揺り起こされし昼寝かな  ころころ

新松戸レッドポニー句会8月抄(昭和59年)より

      母長く臥すのも長寿天瓜粉      茶能行
   甲虫曲がりそこねて落ちて来し   辰巳
   秋蝶の波に漂ひ沼光る       我人
   古寺に竹の皮はぐ音を聞く     余年
   かなかなの道を辿れば隠れ沼   一幸
   朝顔の花影うつる厨窓        ツル
   朝顔の芯冷たさに魅かれをり    矢須子
   何となく唄あるひと日青葡萄    寛歩
   人肌に温み定まらぬ夏の燗     雅子
   塩なめて人の道説く冷し酒     野仏

 

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