秋田県の横手市にある天の戸醸造元・浅舞酒蔵から久々にニュー・ラインナップの商品が届いた。その名も【天の戸・美稲クラシック】だ。これはこの蔵の看板酒「美稲」の発売15年を記念して造られた無濾過の生原酒で、原料には秋田県産の酒蔵好適米「吟の精」の特別栽培米を100%使用し55%精白したものだ。
ぼくが、この蔵にお邪魔したのは今から8年ほど前になるが、非常に暖かい人情味あふれる森谷杜氏に蔵の中を案内していただいたのを鮮明に記憶している。
この蔵は卓越した技術と長い酒造りの経験をもとに良い酒を造り出す。そのなかにあって「美稲」は別格の特出したお酒でもある。この酒を飲んで地酒の世界に踏み込んだぼくにとっては、今回の「クラシック」の発売にはまた違った思いがある。「クラシック」というネーミングから古臭いお酒をイメージする方もいるかもしれませんが、中身は、原料にこだわり、特別栽培米の無濾過の生原酒とあって、都会っぽくソフィスケイテッドされた酒質となっている。
今、改めてこの「天の戸 特別純米酒 美稲 クラシック」を飲んでみよう。いろんな情景がぼくには浮かんで、そこはかとなく感慨深い想いに酔いしれるのも良いではないか・・・。