愛知県春日井市の日本酒専門店【地酒屋あさい商店】

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田酒 純米酒 復刻版 テイスティング・リポート

2010年02月21日 10時40分08秒 | ●日本酒
 お待たせいたしました。先般お知らせしてなかなか出来なかった【田酒 純米酒 復刻版 全国2.500本出荷】のテイスティングを昨日しました。
 このお酒は昭和46年に発売された同名酒(同スペック)の復刻版です。
 昭和46年といえば、前年に大阪万博が開催され、三島由紀夫が東大安田講堂で自決し、沖縄返還にいたっては昭和47年のことです。一般家庭に冷蔵庫がだいたい普及しましたが、大きさ的にもまだ小さなものでした。
 まず、この時代に日本酒を冷やして、いわゆる冷酒として飲む習慣はなく、ほとんどの日本酒が常温、もしくは熱燗で飲まれていました。
 昭和30年代後半から40年代にかけての通産省で働く官僚をテーマにした、城山三郎原作のテレビ・ドラマ「官僚たちの夏」でも、日本酒を飲むシーンがたくさん描写されていますが、みんな常温で一升瓶からコップに注いでいます。
 田酒を造っている蔵元:西田酒造店のこのお酒に対するビジョンやコンセプトを汲み取るならば、このお酒を冷酒で飲むべきではないと思います・・・・。
 では、テイスティングに写ります。
 ●冷酒で・・・:いくぶんインパクトは薄く、全体的に平坦な感じがして奥行きがあまり感じません。若干ストレスを感じます。
 ●常温で・・・:冷酒で飲むよりは若干の伸びは出てきましたが、ふくらみは今一歩といった感じです。
 ●熱燗で・・・:酒燗器【燗たのし】と【すず徳利】という現時点で最高だと思うお燗アイテムを使用して、約30度~40度あたりの温度帯で・・・・。このお酒が持つ旨みが十分に出ました。口に含むとふわっと広がり、キレ、余韻も抜群。冷酒で飲んだときとはまったくの別物のように感じます。
 結論的に、このお酒は常温~熱燗で飲むべき・・・。ということになります。
 たまに飲食店さんで【田酒】を注文すると冷えた状態で出してくるお店がありますが、残念なことにその飲食店さんは【田酒】という名前にだけ惚れて、このお酒が持つ魅力や味わい方をわかっていない・・・。と思います。純米酒の持つ魅力を感じたければ常温~熱燗で飲みたいところです。
 以上がぼくがテイスティングした結果です。これは主観的なものなので絶対ではありません。
 

▲【燗たのし】で燗をつける▲


▲ぐいのみに【すず徳利】からそそぐ▲

▼人生、ゆるかわいく生きたいなぁ~

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