Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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エンジンの部品・・・細々と・・・

2012-07-27 14:27:27 | Bluebird 1933
私はそんなに大きな商売をしていないのですが、まあ毎日色々有る物ですね。
でも今日有ったのは良い事だったから気分的には良いですね。
Cafeの仕事は妻と友人のK子さんに手伝って頂いているのですが本日はK子さんはお休みです。
少し前にご主人が怪我をされたのは不運だったのですが本日退院されるとの事、まあ御目出度い事だから良かったですね。
と言う事で本日は午前中の畑仕事の後は手を奇麗に洗ってお昼は厨房で仕事です。

午後になってランチタイムが終わったのが14時過ぎでやっとアトリエの方に戻る事が出来ました。
それにしてもこの所の暑さは殺人的な暑さですね、昨夜のニュースを見てビックリ致しました気温摂氏38度ですよ!
こんな気温は有り得ません。
風があって汗をかいて無いと体が放熱する事が出来ませんよね。
今日は何度になるのかな~?

アトリエの中はエアコンが効いていますので少しは涼しいです・・・少しホッとしてしまいますね。
そうそう、本日眠たいのは昨夜1時頃に私の自宅の隣に救急車が来たんです・・・サイレンの音で叩き起こされてしまいました。
まあ起き上がってあからさまに見に行くのは失礼かと思いさすがにそれはしなかったんですが、目が冴えて寝られなくなってしまいましてそのまま朝になってしまいました。ちょっと濃いめのコーヒーを飲んで目を覚まそうかね~。

さて制作ですが
本日はエンジンの部品の制作などから始めております。
MDX-40は良い機械ですがそれでも完璧などという事は有りません。
必要な部分は手作業で部品を作った方が良い部分も有ります、下の画像は何かわかりますか?


この部品はクランクシャフトからヘッドの有るカムシャフトまで動力を伝えるカムギア(バルブギアとも言います)が入っているパイプになります。
この中には動力を伝えるシャフトが入っている訳です。
又このパイプはヘッドを潤滑したオイルをクランクケースに戻してやる為のパイプでもあります。
どこに付くのかと言えば・・・

この様な部分はMDX-40でスキャンして削り出すよりも手作業で洋白線やパイプで作り直した方が奇麗になりますね。
まあ機械が全てじゃないという事です。


続いてリアアクスルです
昨日加工したアクスルにも細かな加工をしてゆきます。
まずは真鍮線0.5mmを4mm程にカットして・・・


リューターに固定しておき先を丸く削ります。
先を丸くするのは訳が有ってデフケースの連結ボルトのネジ山を切る為に膨らみをもたせてある部分の形状がこんな感じなんですね。
後でハンダ付けするのですが先に形状を合わせて削っておく訳です。


全部で42本の真鍮線を削って仕上げました。
こんな事がかなり時間を食ってしまいますね・・・


その時間をかけたピンをデフケースの穴に入れて見ましたが・・・よく見えないかな~。


デフの方もピンを入れてハンダを流してみましたがコテでは熱量が不足しましたのでトーチバーナーであぶったら鋳物肌の様になってしまいました・・・実物は鋳物なのか挽き物なのかわかりませんがまあこれはこれで良いかと思いそのまま使用する事に致しました。


デフとシートの位置関係を確認してみました・・・シートのすぐ横にプロペラシャフトが通るというのはちょっと怖いですね。
折れたら死んじゃいます。
実は回っているプロペラシャフトはパイプのアクスルシャフトの中に有りまして見えている部分が回っている訳じゃないですが・・・プロペラシャフトは折れて暴れたら命に関わる事故になりそうですね。







作った部品に大穴を開けてしまいました(笑)

2012-07-26 17:28:31 | Bluebird 1933
現在製作中の物はハインケルとブルーバードですが、他にもマセラティバードケージ75thが有ります。
これは裏作という事じゃなくてカウルオープンのフルディティールで作る為に知り合いに3Dデータを書いて頂いております。
まあデータが完成するまでにはもう少しかかるでしょうけれど、元々市販のプロポーションキットを使って作るつもりでしたがそのキットは左右がかなり非対称だったのでフルディティールにした場合ちょっと問題が出て来そうだったのです。
ですからデータから起こして作った方が良いと判断しました。
その後ウルフWR-5/6が控えております。
久々のF-1キットですが・・・南アフリカのキットなのでタメオ程簡単に行かないのがちょっと困り所ですね。
エンジンやミッションなどはタメオから流用しないと奇麗に出来ないかも・・・。
制作開始は基本的にはハインケルが完了してからになりますがハインケルのスケジュールとの兼ね合いも有りますのでハインケルの最終組み立てと並行して始める事になるかもしれません。本日ハインケルの部品をメッキに出しましたが、この仕上がりのタイミングなども微妙に影響しそうでありますね。
作った部品の中央に大きな穴を開けてしまいました・・・と言ってもこれは予定の行動なので別に余りの暑さに狂ってしまった訳じゃないですよ。
今まで作っていた部品はデフケースなので左右にドライブシャフトが貫通しているのですこの左右のドライブシャフトはいわば動力のアウトプット側でして当然ながらインプットも無ければなりません。
インプットはデフケースのドライブシャフトに対して90度に角度から入って来る訳でしてその部分がデフキャリアーという物になります。
文字通りデファレンシャルギアを支えている部品になるのです。
この部分は別の部品を作って取り付けないと表現出来ませんのでその取り付け方法を考えなければなりません、一番簡単なのは取り付け面をフライスで面出しして削って部品を接着するのが楽かもしれませんが・・・真鍮製の部品で作りたいのでハンダ付けで組みたいですよね~。
デフキャリアーの後側も多分デフのリングギアの逃げがとってある可能性が高いので後側もデフキャリアーと一緒に作ろうと思います。
そうなればデフのケースにはキャリアーが貫通する穴を開けなければなりません。
又ケースとキャリアーの大きさが余り違いすぎるのも不自然ですのでいきおい穴を開けるとデフケースの部品は皮一枚の寸法しか残りません。


もっと良く見える様に単品で見てみるとこんな感じ・・・


デフキャリアーも作っています。
まあ作り方はデフケースの時と同じですね。
付け加えると0.5mmの穴を開けるのにこの部分は少し深さが深い穴を開けております。
細いキリで深い穴を開ける為には途中まで穴を開けたらキリを戻して切削油を塗ってまた穴を開けます、これの繰り返しで深い穴を開ける事が出来ます。



フランジの部分の形状を斜めに削ってゆきます。
この時に開けた0.5mmの穴の半分位を削ってしまう感じで削ってゆくと後でこの穴に0.5mmの真鍮線を差し込んでゆけばその特徴的な形状を再現出来るのではないかと思います。


他に作った部品も合わせて並べてみるとこんな感じです。
銀色のメタルの部品はキットの部品です真鍮の部品は今回作ってみた物です。



一つの部品に思いがけなく時間がかかる事も有ります

2012-07-24 19:23:54 | Bluebird 1933
本日の山陰は朝から抜ける様な青空で「夏が来た~」と叫びたい位天気が良いのです。
ただこの1週間くらいは雨が見込めないので畑の水やりが必要ですね。
余り沢山撒く訳にもいきませんから毎日少しずつ土を乾かさないくらいにしようと思っています・・・その他の畑仕事はダイアリーで今夜のうちに更新するつもりです。

さて制作は・・・ブルーバードの方なのですが、エンジンは何とかなりましたがドライブトレーンはほとんど全て自作になりますのでまだまだ時間がかかります。
本日の以後紹介は意外と・・・と言うかかなり時間がかかってしまったという例をご紹介致しましょう。
ドライブトレーンを決めなければエンジンの坐る位置が決まらないのでまずはデフを作ってゆきます。
最初は簡単に考えていました。
旋盤を使ってちょいちょいと作ってしまえば良いかな~と思っていました、しかし考えてみれば大パワーの航空用エンジンを使って300km/h以上の世界に挑戦する訳ですからデフもミッションもかなりゴツい物に違い有りません。
洋書の写真には幸いながら(!?)詳細な部分がわかる物は少なかったのですが、透し図にはボルトがいっぱい埋め込んである・・・しかもけっこう大きなボルトが・・・デフやミッションの姿が描かれています。
やはりこんなにゴツい物じゃないと保たないよな~と言うのが私の感想。

で真鍮の丸棒から削りだす事に致しました。
さすがに同じ物をご注文頂く事は無いと思いますし1品制作が私の特徴ですのでレジンに置き換える事はせず真鍮のままの物を使いましょう。
画像はデフのサイドの蓋の部分を止めているボルトの刺さる穴を掘った所です。
デフの直径はキットの物から採寸した6mmを基準に作っています穴は0.5mmで片面に16個付いています。
手作業では出来ませんので割り出し円テーブルを使って穴を開けております。


反対側も同じ様に加工する為に旋盤で削ってから切っております。
回っているのでピントが合っていませんね。

実はこの作業この1週間以内に2度目(いや3度か4度か・・・)になります。
と言うのも割り出し円テーブルの作業はクランクハンドルを回してずらす穴数を勘定しながらハンドルを固定するのですが途中で話しかけられるとわからなくなってしまいます。
あと1個か2個になると必ず妻が来て話しかけて来ます・・・もう数がわからなくなるんですね~。
何度揉めた事か~~~!
本日は平日なのでお客様も少なく妻も明日の準備が忙しくて(ケーキの大量注文が入っていましたから・・・)来ないだろうという事で何度目かわからないデフの制作を再開しました(笑)
本来なら明日の定休日がチャンスなんですが何だか1日得をした気分です。
ところが作ってみるとけっこう時間がかかってしまいましてすぐに一日が過ぎてしまいます。


こちらは割り出し円テーブルで穴を開けている所です。
使用しているキリは0.5mmで必要な穴の深さだけチャックから出して穴を開けておりますので、穴の深さが奇麗に揃います。


あと1個・・・こんな時に失敗をしやすいですね。
気をつけなければ・・・。




エンジンを組み立て始めました

2012-07-23 21:48:46 | Bluebird 1933
今までご覧になってない方は最初からレジンパーツが付いていたと勘違いをされる方も有るので少し戻って書きますが・・・今回の製作は1/32タミヤ製のスピットファイヤーのマーリンエンジンをスキャンして1/43に搭載する為に縮小して削り出した物からシリコン型を起した物にさらにレジンを流して作ったエンジンパーツです・・・ああああ~長かった(深呼吸&笑)
その部品はスキャンしたデータ特有の形状が有りますので組み上げるのも一筋縄には行かない物なのです。
つまりスキャンが針状のセンサーで行われるので垂直な部分は若干下が広がった形状になってしまいます。
その部分を削って修正しないと正確に組み上げる事は出来ません。
その前に手流しのレジンでは気泡の処理は当然です、そうした下準備を済ませてクランクケースを接着してみました。


次は左右のシリンダーを接着してクランクケースと合わせて大きさを確認致します。
この大きさの確認が今一番気になる事なのです、大き過ぎたり通さ過ぎたりすればもう一度削り直しになりますからね~
それなら大きさを計算して削れば良いじゃないか・・・と思われるかもしれませんが数字の上での大きさと見た目の大きさ(ボリューム感)では受ける印象が違って来るという考えなので見た目優先で仕事をします。


カムカバーの部分は一工夫致しますというのもカバーのフランジの部分が少し不鮮明に思いましたので0.2mmくらいのプラ板を使いかさ上げとスッキリ感を強調致します。画像はプラ板を接着した所でして、この後プラ板をギリギリまで削り込みます。
この辺りの曖昧な部分はスキャンのデータの特徴かもしれませんね。


エンジンに組み付けてみますとマアマア良い感じでしょうか・・・細かなパイピングなどは金属線を使って追加すれば良いので基本的なブロック自体のディティールが出ていればOKとします。


ちょっと見え難いですが左右のシリンダーやスーパーチャージャー(以降S/Cと表記します)の取り付け部分も付けてみました。
S/Cの取り付けは中央に3mmのアルミパイプを通してセンターを出しておきますと強度もセンターもきれいに出ると思います。


まだまだ部品は有りますがボディの中に納まるかどうか検討中です、一見納まっていない様に見えますがアンダーパネルにオイルパンの一部か貫通する様に穴をあけてやればきれいに納まる様になると思います。
実は実車もエンジンがきれいに納まらずカムカバーを避ける様にエンジンフードの形状を変更しております。
またボディ形状が少しずつ変えられているのでこれも十分に検討してゆきます。



エンジンを組み立て始めました

2012-07-23 21:48:46 | Bluebird 1933
今までご覧になってない方は最初からレジンパーツが付いていたと勘違いをされる方も有るので少し戻って書きますが・・・今回の製作は1/32タミヤ製のスピットファイヤーのマーリンエンジンをスキャンして1/43に搭載する為に縮小して削り出した物からシリコン型を起した物にさらにレジンを流して作ったエンジンパーツです・・・ああああ~長かった(深呼吸&笑)
その部品はスキャンしたデータ特有の形状が有りますので組み上げるのも一筋縄には行かない物なのです。
つまりスキャンが針状のセンサーで行われるので垂直な部分は若干下が広がった形状になってしまいます。
その部分を削って修正しないと正確に組み上げる事は出来ません。
その前に手流しのレジンでは気泡の処理は当然です、そうした下準備を済ませてクランクケースを接着してみました。


次は左右のシリンダーを接着してクランクケースと合わせて大きさを確認致します。
この大きさの確認が今一番気になる事なのです、大き過ぎたり通さ過ぎたりすればもう一度削り直しになりますからね~
それなら大きさを計算して削れば良いじゃないか・・・と思われるかもしれませんが数字の上での大きさと見た目の大きさ(ボリューム感)では受ける印象が違って来るという考えなので見た目優先で仕事をします。


カムカバーの部分は一工夫致しますというのもカバーのフランジの部分が少し不鮮明に思いましたので0.2mmくらいのプラ板を使いかさ上げとスッキリ感を強調致します。画像はプラ板を接着した所でして、この後プラ板をギリギリまで削り込みます。
この辺りの曖昧な部分はスキャンのデータの特徴かもしれませんね。


エンジンに組み付けてみますとマアマア良い感じでしょうか・・・細かなパイピングなどは金属線を使って追加すれば良いので基本的なブロック自体のディティールが出ていればOKとします。


ちょっと見え難いですが左右のシリンダーやスーパーチャージャー(以降S/Cと表記します)の取り付け部分も付けてみました。
S/Cの取り付けは中央に3mmのアルミパイプを通してセンターを出しておきますと強度もセンターもきれいに出ると思います。


まだまだ部品は有りますがボディの中に納まるかどうか検討中です、一見納まっていない様に見えますがアンダーパネルにオイルパンの一部か貫通する様に穴をあけてやればきれいに納まる様になると思います。
実は実車もエンジンがきれいに納まらずカムカバーを避ける様にエンジンフードの形状を変更しております。
またボディ形状が少しずつ変えられているのでこれも十分に検討してゆきます。