本日の山陰は朝のうちは雨がパラパラ落ちていましたがそのうちに止んでしまいまして、午後からはこんなに良い天気になりました。
こんなに青い空が見えたのは久しぶりのような気がしますね。
でも朝のうちは雨だったので今日は畑はお休みにしました。
まあ三連休の最後の休日なんでね・・・私は明日からお休みですが・・・少しゆっくりしてもバチは当たらないでしょう(笑)
さて午後からも本業ですよ。
今日はデカールも後2枚作ります。
一つはこのダークグレーのデカールです・・・
一見したところ何も無い長四角のグレーですよね〜。
でもこれが良い仕事をしてくれるんですよ。
このデカールですがよく見ますと中央に何やら少し凹凸が見えますよね・・・
下の写真は凹凸が見えるように拡大しています
このデカール・・・何かわかる人は天才ですよ(笑)
実は最近の外車の中にはフロントウインドウの下側の方に車体ナンバーが見えるようにウインドウの内側の黒い塗装の部分に窓を設けているものが多々あるのですがご覧になったことがありますか?
フェラーリも例外ではなく・・・なんですよね。
下の写真の中央下側に一部その窓が見えていますね。
この窓の車体番号を作るためにデカールを作ったのがこのグレーのものなのです。
作り方は車体番号を白で印刷するようにデータを作りましてその上にウインドウの裏から貼りますのでデータを反転させて白文字で印刷をします。
その上からグレーを印刷しますとこのようなデカールが完成致します。
続いてフロントウインドウの準備ですねウインドウの周囲の黒い印刷を部分的に剥がさなければなりません。
まさか表側から貼るわけにもゆきませんからね。
ところが・・・どんなシンナーで拭いても剥げないのですよね〜。
仕方がないので細目の中でも一番荒いコンパウンドを使いまして周囲まで削りました。
当然ですが目論み通りに長四角に剥げるわけもなく・・・だら〜っとした楕円形です。
でも綺麗に剥げてくれるだけで嬉しいですね。
次は剥がした窓の補修ですね。
長四角にしたいので・・・マスキングテープを1.5mm X8mmにカットして貼り付けています。
そしてラッカーで周囲を補修します。
塩ビのウインドウの補修にはラッカーが相性が良いようなのでこれを使っています。
下の写真では表側から見ていますのでラッカーで補修された部分はブラック、四角い窓の部分はマスキングテープが見えていますね。
そしてマスキングを剥がしますと・・・
透明な窓が完成します。
この辺りの補修とか印刷の剥がし方とかはミニカーの修理の時のやり方を参考にしています。
そうなんです・・・修理も製作の役に立つのです。
そして裏からデカールを貼りますと
・・・実車と同じ様にウインドウの小さな窓から車体番号が除いているのがわかりますね。
さて他のデカールには印刷の保護のためにマイクロスケールのリキッドデカールフィルムを塗っておきましょう。
下のデカールはリアウインドウにつくフェラーリジャパンのステッカーです。
このデカールの左側にはフェラーリのマークが付くのですが、小さすぎて印刷しても何のマークなのかよくわからないのです。
なのでこの部分は1/43のフェラーリマークを貼っておきます。
その上からリキッドデカールフィルムを塗って固定します。
予備を含めて4個作りましたが1個はフェラーリの黒文字が印刷されていないので使えそうなものにだけフェラーリのエンブレムのデカールを貼っておきました。
続いてアルミのミラーテープにフェラーリのエンブレムのデカールと塗料の表示マークを貼っています
と言うのも・・・車体にはいろいろなタイプのステッカーが貼られています
例えば上のフェラーリジャパンのものはシルバーのベースに黒文字とフェラーリのエンブレムですが、下の物はアルミテープに印刷された様な印象のものです。
各ステッカーで質感が違うのですね・・・
なのでその質感を考えてデカールを作っているのです。
時間がかかるはずですよね〜。
上に説明がわかりにくかったかも
例えば上のミラーテープに貼ったものですが・・・実車ではこの様な感じのステッカーなのです。
これはフロントのボンネットの中に貼られていて塗料のメーカーやカラーコードが記されています。
下のステッカーはボンネットの中に貼られていまして・・・通常のステッカーではなくアルミ板で作られているらしく四隅がビス止めされています。
なのでこのタイプは0.2mmのアルミ板に黒で印刷したデカールを貼って再現いたします。
デカールを作ると言ってもどんな再現方法を使うのか考えながら・・・大きさや色も考えながら作りますので思ったよりも時間がかかるのですよ。
まあデカールなので貼れば皆同じ質感でしかありませんからね・・・質感を少しづつ変えてゆくことも私の仕事なのです。
明日はゴールデンアローに戻りますよ。