踊る小児科医のblog

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「子どもがタバコを吸っても許されるのですか? 脳に害があるのでは?」=小学生の疑問に答える (4)

2015年01月08日 | 禁煙・防煙
 日本には「未成年者喫煙禁止法」という、明治33年(1900年)に世界に先駆けて制定された法律があり、20歳未満の未成年者がタバコを吸うことが禁じられています。ただし、この法律では、子どもがタバコを吸うと、その子が捕まったり罰せられるのではなく、親や販売した商店が罰金刑になるのです。

 子どもがタバコを吸ってはいけないのは、授業で話したように、まだ発育途上の子どもがタバコを吸うと、脳の発達だけでなく肺や全身に対する悪影響が強くなり、33歳で肺がんになったブライアンさんのように、若いうちに病気になって死んでしまったり、ニコチン依存症の程度が強くなって、禁煙しようとしてもやめられなくなるからです。

 子どもは法律で決まってるからダメで、20歳になったら吸ってもいいということでは決してありません。

 また、授業では話しませんでしたが、子どもの頃からタバコを吸っていると、その次に大麻(マリファナ)や危険ドラッグなどの禁止薬物に手を出しやすくなるので、その入口になるという意味で、タバコは「ゲートウェイ・ドラッグ」と呼ばれているのです。