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小林眞八戸市長の「美しい詭弁」

2007年03月06日 | 政治・行政
今朝の新聞を読んでビックリ仰天。驚き桃の木山椒の木。(>_<)
これは、教科書に載せたいくらいの、詭弁の典型例と言ってもいいでしょう。
小林八戸市長が副市長2人制で役割分担示す(2007/03/06)
>二人制導入に伴う人件費については、三月末で南郷区長が廃止
>となることを踏まえ、
>「収入役と副市長の比較で、年額百六十五万円の増となるが、
>南郷区長を含めた特別職四人体制と比較すると、総額で減と
>なる」と強調した。
> これに対し、寺地議員は「財政改革を進める中、基本は一
>人と考える。トップマネジメント強化の意欲は理解できるが、
>市民の声は厳しい」と指摘。
>一方、前澤議員は「賛否はあるが、市民の批判を受けないよう
>行政運営をするかが課題だ」と理解を示した。

整理して考えてみるまでもありませんが、一応。。

 A 助役(の給料;以下同じ)
 B 収入役
 C 南郷区長
 D 副市長 (D>A>B>C または D>A>C>B)

 1)現在     A+B+C
 2)南郷区長廃止 A+B
 3)収入役廃止  A
 4)副市長1人  D
 5)副市長2人  D+D

南郷区長は合併の際に特例として出来たポストで、廃止して1)→2)になることは既定事項であり、Cが減ることは検討の対象外。
今回、更に収入役が廃止になるのだから、3)の状態を基準に考えるべき。
4)の副市長1人は、D>Aなので3)よりもアップ。
5)の副市長2人だと、2)のA+Bより更にアップする。

今回の議論は、5)と3)を比較すべきで、当然 D+D>>A であるのに、
こんな議論の仕方でも議員や市民や記者を騙せるとでも思ったのか、全く比較の対象にならない1)を持ち出してきて D+D<A+B+C で減っているから良いのだという。

市民を馬鹿にするにも程がある。
この人事は誰がみても、単に収入役廃止後のポストを確保することだけではないのか。
(大体からして、もともと収入役なんて何の仕事をしているのかわからないし、おく必要なかったのでは=現に収入役をおいていない市町村は多数あります)

しかも、現在の助役と収入役は市の部長経験者で、退職して(退職金をもらい)関連団体に天下りして、更に採用されたという経緯があるはず。
(副市長になって退職すればまたまた退職金が支給される)

それ以前の問題として、みなさん今の八戸市の助役と収入役の名前を知ってますか。顔がわかりますか。知りませんよね。
(前の大河原助役は“実質的な市長”だったからよく知ってたけど)

この件に関して市民は口に出していなくても内心非常に疑問に思っているはず。
こんな答弁で簡単に済むと思ってもらっては困るし、状況によっては市政与党の議員に厳しい風が吹くこともあり得るでしょう。。誰が与党なのかわからないのですが…(^^;)

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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
瓦版でも・・・。 (北のおじさん)
2007-03-06 22:16:36
この件、小生発行の瓦版でも取り上げました。

それにしても市長の「美しい詭弁」はナイスの
表現ですね。
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発行楽しみにしてます (KUBA)
2007-03-07 08:48:14
北のおじさんに小さなことでも褒めていただけると、先生に褒められた小学生みたいに嬉しい。。(^_^)v
記事を楽しみにしてます。
返信する
週刊八戸 (KUBA)
2007-03-09 10:44:38
週刊八戸の記事を読んで、青森、弘前、盛岡も副市長は1人だということ、市民の声はやはり批判的であることなどがわかりましたが、おそらく今の市議会ではそのまま可決されるんでしょうね。市議会がチェック機能を果たせないのなら、議員を選ぶことも大事ですが、市議会をパスして他の手段が欲しいところです。
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