踊る小児科医のblog

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「青森県内のプールの排水口はすべて安全」はウソだった

2005年07月26日 | こども・小児科
#この項目の「青森県内の学校プールの排水口はすべて安全です」は全くの虚偽であったことが判明したため、タイトルを変更しました。(2006/8/9)

県教委県教育委員会に質問していた件について回答をいただきましたので、皆さんにもお知らせします。

本県では「排水口の蓋を固定していない学校が7校、吸い込み防止金具を設置していない学校が3校」ありましたが「平成17年6月までに、問題のあった学校すべてにおいて、蓋の固定や吸い込み防止金具を設置した、プールの使用そのものを停止した等、危険防止を図った」とのことです。

春の時点で全国でまだ589校も未対策のプールが残っていたことも驚きですが、驚いてばかりはいられません。それぞれの都道府県で100%の対策を徹底させれば、プールの排水口に吸い込まれるなどという恐ろしい事故をなくすことができるのです。(今回は東京都の内海先生の呼びかけに応じて確認の調査を行いました)

【質問】

 4月21日付けの報道によると、全国の国公立の小中高と高専、養護学校など約3万校のプールのうち、589校で排水口のふたが固定されておらず、児童や生徒が腕や足を吸い込まれておぼれる恐れがあることが日本体育施設協会(東京)が2003年~2004年に行った調査で分かったとのことです。

 同協会によると、排水口に吸い込まれる事故は1966年以降、50件以上発生して、少なくとも50人が死亡。昨年7月にも新潟県で小6男児が死亡するなど後を絶たず、協会は安全対策の徹底を呼び掛けているとのことです。

 学校のプールの季節は始まっております。県教育委員会では既に状況を把握し対策もなされているものと思われますが、青森県内では全て(100%)の学校で対策済みかどうか、もし残っている場合には具体的にはどこの何という学校か確認したく、お忙しいところ恐縮ですがお返事をお願いいたします。

 既に対策が済んでいるのであれば、その旨県内の児童生徒や家族に広く知らせることも必要であり、また、もし対策が済んでいない学校が多数残っている場合は、その危険性をメディアなどを通じて広く知っていただき早急に対策を済ませていただく必要があると思います。よろしくお願いいたします。(2005年7月15日)

【回答】

学校のプールの排水口の蓋の固定および吸い込み防止金具の設置について

 2003年から2004年にかけて日本体育施設協会が行った調査において、全国で589校が蓋の固定をしておらず、また本県においても、排水口の蓋を固定していない学校が7校、吸い込み防止金具を設置していない学校が3校あるということが明らかになりました。

 県教育委員会では、毎年各市町村教育委員会に対し、学校水泳プールの拝(環)水口に係る事故を防止するため、安全管理を徹底するよう通知しているところですが、上記の調査結果を受け、再度学校プールの蓋の固定等の危険防止対策状況について、各市町村教育委員会を通じて調査を行いました。

 その結果、平成17年6月までに、問題のあった学校すべてにおいて、蓋の固定や吸い込み防止金具を設置した、プールの使用そのものを停止した等、危険防止を図った旨の回答が得られました。

 県教育委員会では、今後とも引き続き水泳等における事故防止及び学校水泳プール等安全確保に万全を期して参ります。(2005年7月26日)

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