今日は友人に就職祝いのランチをごちそうになる。AUXAMIS TOKYOでフォアグラのリゾットをメインに前菜2皿を付けたセットメニュー。フォアグラはもちろん旨かったが、前菜の巨大なアスパラガスも印象的だった。
ランチといえば、新しい勤めが始まって以来、適当な昼飯場所を探して彷徨っている。オフィス街なので、店舗の賃料もそれなりだろうし、それは当然メニューの単価にも反映されるだろう。幸か不幸か加齢の所為で量は身体が要求しなくなったのだが、味とか店の雰囲気といったものは以前よりも気になるようになった。そうなると余計にハリボテのような内装とか表面的なことだけを云々する料理といったものに人を食ったものを感じて気分が悪くなる。昨年秋に稲刈りに出かけるときに容易した井川メンパの弁当箱もあることだし、日の丸弁当でも作って職場に持参しようかと本気で考え始めている。
夕食も問題だ。定時で職場を出て住処へ直帰するなら自炊することはなんでもないのだが、毎日定時退社できるほど気楽な職場ではない。そうなると外で食事を済ませてから帰ることになる。これも頭の痛いことだ。惣菜屋で弁当を買って住処でいただくというのは、なんとなく嫌なのである。惣菜を買って帰るくらいなら、粗末なものでも自分で作りたい。ここ半月ほどは外食だが、一番望ましいのは作り手が見える場所だ。懐具合との兼ね合いもあるので毎晩そういうところに通うわけにもいかない。チェーン店も何度か利用してみたが、飲食店というよりも給餌場のようなところばかりだ。せめて週に一度くらいは会話をしながら食事を楽しむ相手をつくらないといけないということなのだろう。知らず知らずの間に人間関係の荒廃を放置してきてしまったので、当面はその再生に注力する、というのが目下最大の課題ということが明らかになった。