熊本熊的日常

日常生活についての雑記

交代

2012年07月05日 | Weblog

2003年10月以来使ってきたシェーバーが壊れてしまい、勤め帰りに量販店に立ち寄って新しいのを買ってきた。売り場で困ったのはどれを選んだらよいかわからないことだ。店の方でそれなりに絞って品揃えをしているのだろうが、それでもメーカー数もそれぞれの機種数もかなりなもので、何か自分のなかにシェーバーに関するこだわりのようなものがないと選びようがない。すぐに思いつく基準としては、替え刃がどこでも手に入る、手入れが簡単、くらいのものだ。店頭では手書きのPOPなどもあって一応商品の特徴らしきものは訴えかけられている。しかし、ざっと売り場を一回りして、「スタンダード」というカテゴリーの「売上1位」というのを選んだ。おそらく、実際に売れているというよりも、メーカーからのインセンティブが相対的に大きいということなのだろう。

自分にこだわりがないと、ものを選ぶのに困惑する。逆に、こだわりがあれば、その尺度に従って選ぶので比較的楽に決まる。例えば、カメラは比較的簡単に決まる。まずはコンパクト。一眼レフというのは邪魔になるというのもあるが、あまり自由に撮りたいものが撮りたいように撮れるというのは面白くないと思うのである。なんでもそうだろうが、自分がやりたいことがあって、そこに諸々の制約がある。その諸々をどうやって克服したり、諦めたりするか、諦めるとしたらどのような代替を考えるか、というような工夫のあれこれに楽しさがある。とは言っても、譲れないところもある。カメラの場合、私はシャッターを切ってから画像が取り込まれるまでの時間が限りなくゼロでないと嫌だ。その点、デジタル一眼はあまりそこを気にする必要はなさそうだが、コンパクトはニコンやキヤノンといったメジャーの製品でも、よくこれで商品化に踏み切ったと首を傾げたくなるようなものがある。いや、最近はチェックしていないので「あった」というベきだ。結局、そこが決め手になってリコーのGR Digitalを使うようになり、現在はGR Digital IIIを使っている。たいへん使いやすく、困ったときにメーカーサポートも感じが良いので、次も同じシリーズにしようと思っているのだが、やはりカメラ本来の光学性能にも関心が出てくる。その点もリコーには満足だが、いろいろ他社製品への好奇心も増してくるものだ。そして、このブログにも書いたかもしれないが、昨年の終わり頃にライカのX1を購入したのである。

このライカは、さすがに素晴らしい画を撮ることができる。しかし、扱いが容易ではない。ぱっ、と取り出して、さっ、と構えて、さくっ、と撮る、というようなわけにはいかないのである。オートモードも当然に搭載されてはいるが、それで撮っていては、せっかくのレンズが活きない。かといって、まごまごしていると被写体がどこかへ行ってしまう。私は車を殆ど運転しないので本当にそうなのかは知らないが、所謂高級車、フェラーリとかマセラティとかランボルギーニといった車を扱うのと、大衆車を運転するのが全く違うのに似ているのではなかろうか。ライカはそういうカメラだと思う。

で、シェーバーだが早速使ってみると、今まで使っていたのと違って静かで、速くて、きれいに剃ることができる。買い替えで思い出したが、そろそろケータイもそういう時期のようだ。なんとなくバッテリーの持ちが悪くなってきた。昔に比べるとバッテリーも安くなったようだが、既に一回交換しているので、そろそろ丸ごと交換も考える時期かもしれない。