これから本格的にプラモデル作りを始めようと考えていらっしゃる方のためのお話の第1弾です。
プラモデルを始められて暫くすると悩まれることのひとつが「スケール選び」だと思います。
最初はあまり気にされないと思いますが、段々と本格的になって、嵌ってくると実物の大きさの違いを実感するためにも、できればある程度スケールを統一したいと思われるのではないでしょうか。
これから本格的にプラモデルを趣味にされる方のご参考になれば・・・ということで、スケール選びのポイントを書いてみます。
自分がメインにするスケールを決める時の判断材料になるのは、
1.沢山作りたいのか、細部のディテールまで拘って精密に作りたいのか
2.どのくらいの費用が掛けられるのか
3.完成品の置き場所はどのくらい確保できるのか
4.どの程度細かい作業に耐えられるか(忍耐力、根気・根性、手先の器用さ度と老化度・・・笑)
というようなことになると思います。
例として、「エア物(飛行機)」について書いてみます。
【単発機から大型機まで沢山作ってコレクションしたい、ということであれば1/72が良いでしょう。】
1/72ならメーカー、機種が一番豊富ですし、お値段も手頃(単発機なら800円~2000円程度)です。
部品点数も少ないので「素組み」であれば手間も掛からず比較的短時間で完成しますし、完成品の置き場所も比較的少なくて済みます。
但し、あまり精密感や細かくてリアルなディテールは望めません。
意外に思われるかも知れませんが、1/72はパーツが小さいのでキャノピーのマスキングなど細かい作業が多くなって却って作り辛いという面もあります。
特に1/72で精密にディテールアップするのは1/48や1/32より難易度が高いです。
また、中高年の方は老眼との闘いになってきます。
【多少お金が掛かっても良いから数よりも徹底的にディテールに拘って作り込みたい・・・ということであれば1/32が良いでしょう。】
但しメーカーや機種はかなり限定されますし、お値段もかなり高くなります(安くても1個3000円以上、5000円以上が当たり前)。
製作時間もかなり掛かることになります。
当然それなりの置き場所も必要です。
また、ディテールや細部に拘る・・・ということは色々な資料が必要になってきます。 最近はネット上で無料で相当な資料が入手可能ですが、やはり「書籍」には敵いません。 但し、こういう書籍は結構高いものが多いです。
ディテールアップするためにエッチングやレジンのアフターパーツを使用したりすると更に費用が嵩みます。(下手をするとキット本体より高くつきます)
【色々な点で「程々に・・・」ということであれば1/48がお勧めです。】
特に単発の大戦機にはお勧めです。
メーカー、機種という点では大型機を除けば1/72とほぼ同じくらいの豊富さで、お値段も1/32よりはかなりお手頃(単発機なら大体1個1500~3000円程度)。
ある程度の大きさがあるので、作り易さ、精密度・ディテールのバランスも非常に良いです。
中高年の方にも「優しい」スケールです。
気が向けばディテールアップもやり易いでしょう。
ジオラマをお考えであれば、1/48ならAFVとも共通スケールというメリットもあります。
但し、大戦機でも大型の多発機や、現用機となると完成品の置き場所の問題が出てくる可能性が大です。
【という訳で・・・】
私の場合は、作り易さ(当然老眼なので、ある程度の大きさが必要)、程良い精密感、高すぎない価格、種類の豊富さ、置き場所等の条件が適度にバランスしているということで、以下のようなスケールを選んでいます。
エア物は1/48がメイン、大型の多発機や1/48で発売されていないものは1/72、現用のジェット旅客機などの大型機は1/144。
1/32には手を出していません。
艦船物は1/350がメイン、大戦時の潜水艦などの小型艦船は1/144。
カーモデルは1/24.。 バイクは1/12です。