機体を構成する主要パーツの合いを確認するために仮組みを行います。
これは後々の工程をスムーズに進めるための「必須の工程」です。
というのは、「胴体と主翼の合い」などの重要な部分に大きな「合いの悪さ」(パーツの狂い)がある場合、組み立て開始前に対策を考えて準備しておかないと、ある程度組み立てが進んでから気付いても手遅れや大変な苦労をする結果になるからです。
今回は、その良い例ですので、少し詳しくお話します。
仮組みの結果、ハセガワにしては珍しく、主翼と胴体の合わせ目に1mm程度の巨大な隙間ができることが判りました。
原因は単純で、胴体パーツの幅と、主翼側の胴体用の幅が合っていないからです。
この隙間を後でパテ等で埋めるのは大変な作業になります。
また、主翼とエンジンカウルの間の段差の補正も厄介な作業になります。
ここは是非とも組み立て前に対策を講じておく必要があります。
対策は2案考えられます。
第1案
左右一体の主翼下面のパーツを真ん中で切り離して、1mm程度幅を詰めて再結合するという方法です。
この方法を採った場合、メインフロートとの接合部分が合わなくなるという大きな問題が生じます。
第2案
胴体パーツの左右接合の際に下側部分に1mm厚のプラ板を挟んで、主翼との接合部分の幅を広げるという方法です。
この方法を試してみた所、写真の通りほぼピッタリと合うようになります。
エンジンカウルとの合いが悪くなる心配がありましたが、これは大丈夫そうです。
従って、この方法を採用することで、後の作業を進めることにします。
※勿論、実機の寸法と比べてどうかとか、第2案を採用することで実機のシルエットと乖離しないかなどの検証が必要なのでしょうけれど、「キットを完成させる」ことを第一目的とする私としては安全確実で、大きくシルエットを損なわないであろう方法を採用することにします。