万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

福島第1原発事故―海洋汚染に危機感を

2011年04月02日 15時49分58秒 | 日本政治
2号機施設破損、高濃度汚染水が直接海へ(朝日新聞) - goo ニュース
 本日のニュースによりますと、福島第1原発2号機の取水口付近にあるたて抗に亀裂があり、高濃度の汚染水が漏れ出し、直接海に流れ込んでいるようです。原発から50キロ沖での汚染も報告されており、海洋汚染の拡大が懸念されます、

 実際の汚染度は別としても、ロシアなどでは、日本産の海産物を輸入禁止措置にする動きがあるそうです。他の諸国でも、日本食に対する警戒感が広がっているようで、風評被害を放置しますと、水産業や食品産業に打撃を与えることになります。加えて、海洋汚染の原因国ともなりますと、国際的に環境意識高まるなかで、厳しい非難を受けることも予測されます。

 施設を徹底的に調査し、全ての亀裂を無人ロボットなどを使って至急に修復すると共に、濾過施設の設置や海洋での浄化措置(海藻が有効?)の検討など、直ぐにでも取り掛かれる対策はあるはずです(フランスからも、汚水処理の専門家の方々が来日しておられる・・・)。日本国の信用を失墜させないためにも、政府も東電も、冷却作業と並行して、全力で海洋汚染対策に取り組むべきと思うのです。

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コメント (8)
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