リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

たかが英語、されど英語、嫌でも英語

2016年02月25日 | 日々の風の吹くまま
木曜日。カレシは張り切って8時前に起きてしまった。(ワタシ、寝足りない・・・。)ここのとこ
ろ張り切っているのは、授業前に個別指導をしている2人の生徒が積極的に発言するよう
になったから。初心者中の初心者レベルで、今までは質問を振っても頑なに押し黙っていた
のが、語彙も発音も文法いもまだまだではあるけど、「とにかくしゃべってみる」ようになった
のがうれしくて、センセイ冥利に尽きるというところらしい。まあ、英語でも何でも、言語の習
得はとにかくしゃべってみないことには始まらない。もっとも、しゃべってみるには言いたいこ
とがないと始まらないけど・・・。

日本人が英語を話題にするときに必ず持ち出すのがTOEICのスコア。掲示板なんかでも
よく「英語圏で働きたい。TOEICは900点」なんて相談が上がって来る。でも、900点台と
いうのは相当なレベルなんだろうけど、アメリカやカナダの企業はTOEICが何なのか知ら
ないところがほとんどだから、職探しには役に立たないな。地元の人間には英語が「国語」
なもので、元から検定試験で能力レベルを計るという発想がないし、何たって英語しか知ら
ないから英語で考えて英語で意思の疎通を図るしかない人が多いし・・・。

TOEICのような検定試験は「英語ができる人」認定みたいなもので、スコアが満点でも「英
語人」認定されるわけではないんだけど、たかが英語、されど英語、でもやっぱり英語って
ことなのかな。ワタシは高校生のときに英検2級を取っただけで、自分の「英語のレベル」に
関しては皆目見当がつかない。それでも何の不自由もなく英語で暮らせているのは、とに
かくしゃべってみないことには日々の生活が成り立たなかったからだろうな。勝手に「犬かき
式英語学習法」と呼んでいるけど・・・。

もともと英語はヨーロッパ大陸から次々と押し寄せてきた征服民族の言語をごちゃ混ぜに
取り入れてできた「被征服者の言語」みたいなもので、言語として発展して定着する過程で
ルールがかなり簡素化されているところがある。まあ、ゲール語やらゲルマン語やらロマン
ス語やらフランス語やらの民族の性格を反映したような文法をそのまま取り入れたら頭が
混乱して言語障害になってしまうだろうと思う。だから、英語が母語でない人でもわりと簡単
に一定の水準に到達できるというところが、大英帝国の拡大にとって願ってもない利点だっ
たんじゃないのかな。たかが英語、されど英語、嫌でも英語・・・。