リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

おうちが(高くて)だんだん遠くなる

2016年02月02日 | 日々の風の吹くまま
寒いけど雨は降っていない。仕事の算段をして、予約の5分前に出てヘアカットに。引っ越
してから一度もカットしていないので、髪は伸び放題。サロンはマンション前の道路の真ん
中をJウォークで突っ切って、角を曲がって少し行ったところで、担当はシャンデルというま
だ20代のかわいい美容師さん。この人もニューウェストの生まれ育ちで、今住んでいる隣
のバーナビーから戻りたくてアパートを探している最中。こんな風にと言った通りのスタイル
に手早く上手にカットしてくれて2500円。気に入ったからチップを弾んだけど、やっすぅ!

仕事をしながらラジオのニュース専門局を流しっぱなしにしていたら、メトロバンクーバーの
戸建て住宅のベンチマーク価格が1月に前年同月比23%上昇したというニュース速報。普
通はせいぜい数%のマンションも19%以上の値上がりだそうで、もしかしたら我が家も億
ションのレベルか。もうmind-boggling(気が遠くなる)と言う以外に形容詞が浮かばないけ
ど、戸建て住宅の需要は一向に減らないのに供給の方はこの数年で最低のレベルだから
だとか。そりゃそうだろうな。バンクーバーなんか高密度化で子育て世代に手頃な価格の住
宅を供給する、なんて言って集合住宅の開発を推奨して来たもので、戸建てのストックが減
るばかり。おまけに地価や開発費の高騰でせっかく立てたマンションもファミリーサイズとさ
れる3寝室のユニットはファミリーには手が届かない・・・。

ニューウェストでは今年から新規開発の集合住宅の総床面積の30%を3寝室ユニットに充
てることを義務付けたけど、それだと総販売戸数が減って開発業者は儲からないから、結
局は子育て世代には手の届かない価格になるんじゃないかな。同じようにマイホームが買
い難いトロント市が3寝室ユニットの供給を増やそうとしたら、2寝室の間取りを変えただけ
のようなきちきちの狭小ユニットばかりになって、買ったのは賃貸収入を狙う投資家ばかり
で、若い独身者のシェアハウスになってしまったとか。

でも、若い世代の間でも「子育ては庭付きの一戸建てでなければ」と言う観念はまだ根強い
から、戸建ての需要はこれからも高まりこそすれ低下することはないだろうな。そのときに
供給が減る一方だと値上がりするのはあたりまえ。それでも、何にでも限度ってものがある
から、狂気の値上がりだっていずれ行き詰まるのもあたりまえのはずなんだけど、はて・・・。