リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

まだ古くない豪邸を壊すなという人たち

2016年02月07日 | 日々の風の吹くまま
曇り空。今ごろ気づいたんだけど、今日は三連休の中日で、月曜日は「Family Day(家族
の日)」とか言うどうでもいいようなBC州の祝日。だけど、自営業のワタシには進行中の大
きな仕事の納期が月曜日の午後4時なので、「何が何でもやるっきゃない」仕事日。カレシ
はきのうの夜、テレビのホッケーの試合を横目で見ながら、弟のデイヴィッドと電話で声が
枯れて来るまで延々3時間もしゃべっていたもので、ちょっとばかり無口。この2人の電話は
いつも呆れるくらい長いんだけど、おかげさまでワタシの仕事のはかどり具合がすこぶるよ
ろしいようで・・・。

いつものようにニュース専門のラジオ局を聞き流していたら、高級住宅地ショーネシーにあ
る時価6億円の邸宅の取り壊しに抗議して数十人のデモがあったというニュース。築20年
で、わずか3年前に3千万円以上かけて大改装して、室内プールまである「豪邸」らしく、所
有者が取り壊して新築することにして、最近バンクーバー市から解体許可が出たという話。
それを聞いた「住宅問題活動家」がバンクーバーの不動産が高騰しているおかげで庶民は
「住宅難」に悩んでいるというのに、そんな築浅の家を壊すなんて許せないと立ち上がった
らしい。はて、その論理、何だかヘンじゃない?

問題の家があるのは、住所からすると由緒あるショーネシー地区のずっと南。どっちかとい
うと後発の高級住宅地で、香港返還の頃から大きな家が建ち始めたところだから、別に保
護すべき建築様式や由緒があるとは思えない。豪邸だろうが何だろうが、「普通」の住宅地
の一戸建て区画に建っている私有の一戸建ての家を取り壊して別の一戸建てを建てるの
に何の問題があるってんだろうな。所有者が一対一で建て替えるんだから住宅の数が減る
わけじゃないし、元から庶民には夢のまた夢でしかない豪邸なんだから、取り壊しを阻止し
たところで(手ごろな価格の)住宅不足が解消されるわけがないし、集まった活動家たちは
いったい何を考えてるんだろう。

要は、庶民にはマイホームが遠のくばかりなのに、まだ傷んでもいない邸宅を無造作に壊
してさらなる豪邸を建てる人間がいるということが気に入らないんだろうな。しまいには環境
活動家が世界一エコな都市を目指すバンクーバーで家を取り壊せば廃棄物が大量に出る
からよろしくないというヘンな理屈まで持ち出したりして、ほんと、最近の「活動家」って何が
目的なのか、よくわかんない・・・。