リタイア暮らしは風の吹くまま

働く奥さんからリタイアして、人生の新ステージで目指すは
遊びと学びがたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

新芸術監督の第一印象は才色兼備!

2017年10月26日 | 日々の風の吹くまま
10月25日(水曜日)。雨。雨雲が低くかかっているせいか、窓の外はまるで五里霧中の状
態。けさはクィーンズボロ地区と市内を結ぶクィーンズボロ橋が橋の下の高圧送電線の火
災で全面閉鎖。クィーンズボロはリッチモンド市があるルル島東端にあるニューウェストの
「飛び地」みたいな郊外で、ニューウェスト市内に通じる橋はこれ1本だけ。普段はクィーン
ズボロの住民だけじゃなくて、南支流の向こうのデルタからも多くがこの橋を渡って幹線道
路のマリンウェイ経由でバンクーバー市内に通ってているけど、一番近い橋がずっとずっと
西にあるバンクーバー市内に直結するナイトストリート橋になって、朝のラッシュは大混乱。

今日はArts Clubの『King Charles III』のオープニングなんだけど、先々週はマリンウェイ
経由で大渋滞に出くわしたから、少し早めに出て北側のキングスウェイ経由で行った方が
賢明かもしれない。エリザベス女王が存命中なのに、その没後の王室のどたばたをチャー
ルズ3世を軸にして、ウィリアムとケイト、ハリー、果てはダイアナの幽霊まで登場する風刺
劇に仕立てるなんてのはさすがイギリスだと思うし、BBCがテレビドラマ版を放映して悪趣
味だと批判されてもへこまないところもすごい。女王様ご本人がどう思ったかは知る由もな
いけど、イギリス人のユーモアのセンスにはいつも脱帽。

今夜のレセプションは、同志が集まって始めた芝居小屋だったArts Clubを45年かけてカ
ナダ最大の劇団に育てた芸術監督ビル・ミラードの後継者として錚々たる顔ぶれの候補者
の中から選ばれて、今月就任したばかりのアシュリー・コーコランの「お披露目」でもあるの
で、すごく楽しみ。まだ40歳そこそこらしいけど、写真で見たアシュリーは美人ですごくかっ
こよくて、「才色兼備」を絵に描いたような人という印象。しかも地元のホワイトロックの生ま
れ育ちだそうなので、言うなれば故郷に帰って来たようなもの。今シーズンはビルの補佐を
受けるそうだけど、ビルは若かった頃の自分をアシュリーに見たのかもしれない。

芸術監督は毎シーズンの演目の選定を通じて演劇集団としての方向性を決める重要な役
目を担っているし、同時に非営利団体として助成金や寄付に大きく依存する劇団の資金調
達活動の「看板役者」でもあるので、Arts Clubがこれからどのような方向に展開して行くの
か楽しみだけど、同時にちょっぴりながら不安でもある。まあ、リーダーの交代はどこでもそ
うだろうと思うけど。