リタイア暮らしは風の吹くまま

働く奥さんからリタイアして、人生の新ステージで目指すは
遊びと学びがたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

なぜエレベーターは頻繁に故障するのか

2017年10月28日 | 日々の風の吹くまま
10月27日(金曜日)。晴れ。よく眠って、気持ちよく目を覚ましたら、午前7時45分(標準時
なら午前6時45分)で、日の出の10分前。今頃の日の出は黒々と聳えるベーカー山の東
側、サレーセントラルの高層ビル群の上。ニューウェストの街はまだぽつぽつと灯りが残っ
ていて、サレーとの間を流れるフレーザー川には朝もや・・・。
   

エレベーター1号機が止まって13日目。今日から始めるはずだった修理が月曜日に持ち越
されて、2日はかかるという話。つまりは早くても水曜日ってことか。水曜日と言ったら11月
1日。つまり、タワー168戸の住人が丸々2週間半エレベーター1基でしのいで来たってこと
になるわけで、呆れるなあ、もう。エレベーターは世界第4位と言うフィンランドのKONEの
もので、メインテナンスもKONEの現地会社。カナダ国内に取替え部品を常備していない
のか、故障して止まるたびにアメリカやヨーロッパから部品を取り寄せるもので、到着までに
1週間はかかってしまう。

問題の根底にあるのは、エレベーター業界が世界規模で寡占状態にあることで、その中で
片手で数えるほどのメーカーがシェア争いにしのぎを削ってメインテナンスの質の低下を招
いているらしい。オンタリオ州では2015年の1年間だけで4500人近くが止まったエレベー
ターに閉じ込められて警察や消防隊が救助したという記録があるし、バンクーバーでも毎年
400件以上の救助要請があるとか。新しいエレベーターも例外ではないそうで、現に4年も
経っていないのが年中行事のように長期間止まるんだから、これはもう社会問題のレベル。
居住フロアの高低や年齢に関係なく階段を使えない人たちがたくさんいるんだし、ここは住
宅難解消の切り札として高密度化(高層住宅の建設促進)を奨励している行政が何らかの
規制をするべきじゃないのかな。人間を積み上げておいて、生活の足になるエレベーター
の確保は業界任せってのは無責任だと思うよ。

我が家では火曜日に1階まで階段を下りて行ったカレシが、未だに椅子から立つたびに「イ
テテテ」。そう、階段は上るときよりも下りるときの方が膝や足の筋肉にかかる負担がずっと
大きいの。(カレシの場合は運動不足もあるけど。)月末までの4日間は毎日3、4時間ずつ
引越しのためロックされるから、日中に外に出るタイミングをそれに合わせて考えないとね。
そうだ、今のうちにごみを捨てに行っておこうっと。