リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

日常を芝居の場面に例えるなら

2023年07月13日 | 日々の風の吹くまま
7月11日(火曜日)。🌥🌤☀。きのうの最高気温は19度で、今日の予想は23度、あしたも同じくらいで、すたこら逃げ出す週末は27度。騒音がひどくて窓を開けられないでいたら、熱中症で倒れる人が出て来るんじゃないかな。特に今年は6番ストリートと5番アベニューの交差点にメインステージを置くんだそうで、我が家のリビングの窓のすぐ下。精神衛生だけじゃなくて、熱中症予防のためにも、逃避行は「逃げるが勝ち」の最善策。

でも、路上の騒音源に近い低層階には、午後の日差しや暑い西日が入る側に小さいバルコニーに面した1LDKの幅の狭いユニットが並んでいて、玄関を開けなければ風が通らない。そう言うところはひとり暮らしの高齢者も多くて、「うるさいから避難する」というわけには行かないから、ちょっと心配だなあ。イベントを主催する方は「楽しめ、楽しめ、楽しまないのは人間じゃない」みたいに押せ押せだけど、トカイナカの商店街の商工会にはヘッドライナーと呼ばれる名の通ったバンドを呼べるようなお金がない。だから、(地元の文化芸術振興と言う名目で)聞いたこともないローカルのバンドばかりで、イベントに集まる人たちはトラック屋台やハンドメイドの店を冷やかして、1時間かそこらで帰ってしまえるけど、(商店街を支える客である)道路沿いのマンション住人たちは床が振動するほどのどんちゃかロックを8時間もぶっ通しで聞かされるわけで、それだけもどえらいストレスなのに、猛暑で窓を開けられない(開けたら耳栓さえ役に立たない)となったら、生死にかかわる深刻な健康問題(熱中症)になりかねないと思うんだけどね。

でも、ああいうフェスティバルやストリートパーティは何万人(あるいは何十万人)集まるかが成否の鍵だから、企画と実行を請け負う連中は何としてでも盛り上げないと、資金を出してくれるスポンサー企業を引き留めておけないし、そうなったら商売が立ち行かなくなっちゃうから、ストレスにさらされる住人には「コミュニティを挙げて若いアーティストを支援するイベントなんだから、8時間ぐらいがまんしろ」ってことになるらしい。いったいどんな教育を受けて来たんだろうと思ってしまうけど、これも社会派ミレニアルにとっては承認欲求の発露ということなんだろうな。(イベントそのものが市議会の承認欲求の現れみたいなもんだけど。)これから30年くらい先には同じような環境に住んでいるかもしれなくて、もしもそうなったら今度はうるさくておちおち昼寝もしていられないと声高に文句を言うんじゃないかと思うけどね。

逃避先のホテルからは「お待ちしております」というメール。バーで港を眺めながら一杯なんて乙だねえ。家からタクシーですぃ~っと行けちゃうからストレスはゼロだし、飛行機やフェリーや車で遠くへ行く費用や時間が不要だから、その分ちょっと贅沢ができるし、毎年7月と9月の「逃避行」はバンクーバーでということにして、今回のお試しで気に入ったら、パンパシフィックホテルを定宿にしてもいいかな。何よりも、どこそこへ行ってみたいねとしょっちゅう言うわりには自発的に行動を起こすのはめんどうくさいらしいカレシが、カメラを持ち出して来たりして乗り気なのがもっけの幸い。芝居にはchange of sceneryってものがあるんだし、日常もストーリーを紡ぐものだとすれば、場面を変えるのも必要だと思うよ。

ルーフデッキでごとごと物音がしていると思ったら、窓拭きのスパイダーマンの登場。午前中の直射日光を遮るためにブラインドを下ろしたままなので、何やら影がうごめいていて、ちょっとミステリアス・・・。