リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

旅の空から~太平洋横断1日目(アリューシャン時間帯)

2024年09月21日 | 日々の風の吹くまま
9月20日(金曜日)。🌤☀⛅。ゆうべ寝る前に時計を1時間戻しておいたので、目が覚めたのはアリューシャン時間の午前7時。(アラスカ時間帯にいたきのうの朝なら午前8時。)時計の時刻を変えるのはバンクーバーを出港した翌日のインサイドパッセージでの変更に次いでこれで2度目。(船は日付変更線に向かって西へ西へと航行中なので、時間帯が変わるたびに1時間逆戻り。)ハワイ/アリューシャン標準時というそうだけど、ハワイは夏時間を採用していないのに対してアラスカでは夏時間があるために、標準時に戻るまではひとつの時間帯の中で1時間の違いができて、夏の間はハワイ時間とアリューシャン時間があるということでややこしい。船内誌のChroniclesによると、今夜も寝る前にまた1時間戻すことになっていて、ほんっとにややこしい。何だかそのたびに1時間ずつ若返って行くような気がしないでもないけど、んなこたぁないよなぁ。日付変更線を越えたらとたんに次の日になって、1日年を食っちゃうわけだし・・・。



どこにも寄港しない日(Day at Sea)の朝食はラ・テラッツァのバフェが7時半から、レストランAtlantideが8時からと、それぞれ30分繰り下げ。ゆっくり寝てくださいってことだろうけど、ほんとに8時を過ぎてから行ってもラ・テラッツァはがらがら。ルームサービスを頼んでキャビンでのんびりくつろいで食べる人も多いのかな。クルーズの宣伝にもよく(若くておしゃれな)カップルがバスローブに身を包んでバトラーの給仕で優雅にやっている写真が載っているし、夏ならベランダで海風に吹かれて2人きりのひとときというのもありだけど、外の気温は10度で、9月の北太平洋ではロマンチックも何もあったもんじゃない。今日は正午からワイン・ペアリングのセッションがあるので、朝食はフルーツたくさんとミニマフィンとクロワッサンで軽くコンティネンタル。外には船影(きのうはクジラが見えた)。海上暮らしの日はイベントやゲームや教養講座が目白押しで、カレシは10時から「ポップ音楽史」、ワタシは11時からきのうに続いて「海洋学」。そしてジャズクラブSilver Noteの前で待ち合わせてワイン・ペアリング・・・。





けっこうな参加費がかかるせいか集まったのは15人くらい。シャンペンが配られて、総料理長と副料理長の挨拶があって、アミューズブーシュ(フォアグラ)が運ばれて来るとソムリエ長のマリアがペアしたシャンペンについて解説。前菜はホタテのセヴィチェ、メインは鴨の胸肉、続いてチーズ3種、そしてデザートはパイナップルのバーバと、それぞれにペアしたワインの解説を聞きながら食べ進むこと2時間。何と5杯もワインを飲んだ勘定で、おなかもいっぱい。キャビンに戻った2人はそのままベッドにバタンキューで3時間も昼寝・・・。







目を覚ました頃にはもう5時で、備え付けのコーヒーマシンでアメリカーノをいれて目覚まし。遠くの水平線にはコンテナ船のお通りで、陸地は影も形もなし。カレシが「今日は夕食はスキップだな」と言うので、うん、ワタシもおなかが空いていないから、後でおやつにバトラーのラヴィニアが毎日補給してくれるトリュフ味のカシューナッツとドライフルーツを食べれば十分だろうね。何たって毎日ワイン付きで3コースのリッチな食事をしてるから、たまにはおなかを休めないとね。午後11時、船はウナラスカ島の手前で島の間を抜けてベーリング海へ。今夜もまた時計を1時間戻すんだって・・・。