リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

旅の空から~太平洋横断6日目(海と空の間の船旅も今日が最後)

2024年09月26日 | 日々の風の吹くまま
9月26日(木曜日)。⛅🌤☁。今朝の目覚めは5時50分で、外はまだ暗いけど目はパッチリ。何とかぐずぐずしてみたけど、6時半に起きてしまった。まあ、早起きが習慣になるなら文句はないけど、どうなんだろうなあ。今日は6日の空と海しか見えない大海原の旅の最終日で、南半球のオーストラリアのシドニーやブリズベーンと同じ時間帯は日本標準時の1時間先。つまり、時計を1時間戻すのも今夜が最後か。今日の海はあまり大きくない白波がちらほら・・・。

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手すりについた海の塩

カレシがポップ音楽に関する教養講座に行っている間に、ワタシはSIMカードの入れ替え。出したカードはなくさないように大切に保管。再起動したら、おお、ネットワークがソフトバンクになっている。普段の生活では携帯はもっぱらテキストメールで音声電話はスパムばかりだから鳴らないようにしてあるんだけど、日本にいる間だけは音声電話として使いそうだから、あしたは起きたらすぐに着信音を設定しておかないとね。携帯の切り替えが済んだところで、次は「外国人入国記録」に記入。氏名(フルネーム)、生年月日、国名、都市名、渡航目的、航空便名/船名、日本滞在予定時間、日本の連絡先(説明書に従って船の名前)、あとは前科がないか、強制送還されたことがないか武器や火薬を持っていないかという質問に全部「いいえ」と答えて、署名したら終わり。カレシの分も記入しておいて、講義から戻って来たところで署名させて、日本入国の準備が完了。あとはあしたの朝たぶん指紋を取って写真を撮ってパスポートにスタンプを貼ってもらうだけ。

釧路のJ子からユリちゃん経由で「9時に岸壁にいるからね」とのメール。仲良しのJ子とユリちゃんを船に招待しようと思ったんだけど、事前にSilverseaの本社に申請して許可を得る必要があり、乗船にはパスポートがいることが分かって、おまけにユリちゃんが小学校時代の同級生たちに声をかけていると聞いて、船の上での再会は残念ながらお流れ。外国船だから、日本の港に停泊していても船の上は「外国」ということなんだよね。でも、船を降りて「同窓会」をやる方が気兼ねがなくておもしろそう。ただし、5時過ぎには船に戻っていなければならないことを忘れないように・・・。



午後3時にはローシー教授の教養講座で、今日のテーマはサンゴ礁の不思議な生物たち。カレシもついてきて、サンゴ虫の誕生からサンゴができるまでや、サンゴ虫と寄生虫の共存関係や、大きな魚の口の中に入って寄生虫や粘液を食べて生きている「掃除屋」の魚の話や、はては性転換する魚たちの話まで、すごくおもしろかった。講義の後は5階デッキのラウンジのバーに行って、今日はペニシリン。ラウンジではチームに分かれてのトリビアクイズのコンテストをやっていて、テーブル席は超満員。私たちは質問の答えをググったりしているうちにペニシリンをお替り。バーテン氏たちと軽口をたたき合っていたら、担当のバーテン氏が私の前に思わせぶりたっぷりに空のグラスを2個おいたので、思いっきりこわぁ~い顔でダメダメと首を振ったら、カウンターの後ろはクイズ組に負けない大爆笑。今夜の夕食はS.A.L.T. Kitchenで関西風のなんちゃって和食で、ワインなしで前菜はたこ焼き、メインは関西風すきやき。きのうは九州風だったから、あしたは関東風でもやるのかな。うん、来る日も来る日もベランダの向こうは海と空だけで、さすがにちょっとだらけがちだった太平洋横断6日間(陸を踏まずに8日)の旅も今日でおしまい・・・。


ペニシリンという名前のカクテル



バーテンの腕の見せどころ


これが関西風たこ焼きとすき焼きだって


旅の空から~太平洋横断5日目(毎日が前日より1時間長い)

2024年09月26日 | 日々の風の吹くまま
9月25日(水曜日)。🌤⛅🌤🌫。ゆうべは時計を1時間戻しての10時まで何とか頑張ったけど、目が覚めたらまだ6時すぎ。悩ましいねえ。これで5日連続で毎日が1時間ずつ長くなった勘定だけど、時差の話になるとややこしくなるばかり。携帯のクロックによるは東京は現在時間より1時間遅れとなっているけど、まだやっとカムチャツカ半島の南端の沖を通っているのに時差1時間なんてありえなぁい、としまいには2人とも混乱してお手上げ・・・。

けさの論点は、釧路に入港するのはあさってだけど、その前、つまり今夜と明日の夜にもまた時計を戻すのかどうか。あと1回?あと2回?結論としては、船はUTC+11の時間帯(ソロモン諸島など)を航行中なので、あしたはUTC+10(オーストラリアのブリズベーンやタスマニア)の時間帯に入るから、今夜のうちに1回。で、日本標準時はUTC+9の時間帯なので、明日の夜にまた時計を戻すことになるわけで、つまりあと2回。要するに、釧路に着いたらそのあとは函館、宮古、東京とずっと日本標準時のままだから、あさってから先はカナダに帰ってUTC-7(太平洋標準時夏時間)の日常生活に戻るまで時計を変えなくても済むようになるわけ。それが10月10日で、それから1カ月もしない11月3日に夏時間が終わって、来年の春のクルーズの前までUTC-8。都合勝手でジグザグな時間帯よりはストレートで分かりやすい気もするけど、はあ・・・。


こんな風にまっすぐだといいのに・・・

まあ、地球が丸いから、あちこち動き回って「人間活動」をやるとなると、こうならざるを得ないわけで、船が出るまでは、途中で日付変更線を越えて、6日もかけて太平洋を横断する船旅ってどんなものかなあと想像を巡らせていたんだけど、現実になってみるとずいぶん違った体験をしているという感じがする。ヴァスコ・ダ・ガマやコロンブスの大航海時代には時間帯なんてものがなかったし、帆船のスピードは現代の船とは比べ物にならないわけだけど、はて、大西洋のど真ん中でコロンブスはどんなことを思って海と空が出会うところを見ていたのかな。たぶん、巨富を期待して目指す「黄金の国ジパング」はもうすぐに違いない・・・とか。




きのう夕食が終わってキャビンに戻ったら、ベッドの上に日本の「外国人入国記録」2枚と、明後日の釧路港での入国管理の手順の説明書が置いてあった。日本の領海に入って最初の寄港地で、陸上ツアーが2つ、3つあるから、空港と同じ扱いなわけね。説明によると、(日本国法に基づいて)入国管理局が対面審査をすることになっていて、上陸するしないに関わらず4階デッキのVenetian Lounge(劇場)でで乗客全員を審査するので、それぞれに記入した入国記録とパスポートとカードキーを持って左舷側の入口から劇場に入るようにとのこと。Silver Novaは乗客定員728人のところ今回は632人(40%がリピーター)乗っていて、ツアーの予約をしている乗客を優先して、その他はデッキごとに順に処理と言うことで、8階デッキの私たちは何時ごろになるのかな。ツアーの出発は8時過ぎだから、8時前に始まるとして、私たちの番は9時ごろかな。でも、釧路で入管の手続きが済むってことは、東京で船を降りたらそのままホテルまで行けるから楽ちんでよさそう。うん、あしたは日本に着く前の事務処理の日ってことにしようっと。こういう日常の端っこを持ち込めるのもちょっと長めのクルーズのいいところ。なぁんてのんきにやっていたら、ベランダの外で急に…あ、霧!子供の頃の夏に見慣れた霧の色。なつかしいなあ。うん、霧の出迎えだ・・・。




ランチのバフェ

海の霧の出迎え?