リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

注意散漫だと事故はほぼ確実に起きるという教訓

2024年11月10日 | 日々の風の吹くまま
11月8日(金曜日)。⛅☁。普通に起きて、のんびりとした1日の始まり。いつものようにウォーキングに行くつもりでカレシに声をかけたら、園芸ルームにいたカレシが「あっ、ユウ君のレッスンがあるんだった。ウォーキングは11時!」とオフィスに駆け込んだもので、自分のスケジュールくらいちゃんと管理してよ。そのままワタシもオフィスに陣取って、まずは銀行の口座をチェックして(また上がった!)、ニュースを読みまくって、カレシのレッスンが終わった11時にウォーキング。と、まあまあの金曜日の朝だったんだけど・・・。

そろそろランチの時間という頃にドアにノック。煙探知器の点検はまだ先なのに何だろうとドアを開けたら、立っていたのは管理人のアンドリー。深刻な顔で「下の階から水漏れの報告があったんだけど」。ええっと足元を見たら、大きな水たまり。いや、水たまりじゃなくて、キッチンの床が水浸しで、流れて来た水がドアのすぐそばまで来ているじゃないの!ワタシの悲鳴を聞いたカレシがオフィスから出て来て、「いっけねぇっ」。ああ、やっちゃったのね、アナタ。園芸ルームで小さい鉢物の水遣りのために大きなトレイに水を入れていて、ユウ君のことを思い出したもので水を出しっ放しにしたままオフィスに入って、それっきり度忘れ。トレイが小さいシンクに被さっていたので、満杯になって溢れた水はそのまま床にまっしぐら。ウォーキングに出かける時には園芸ルームが水浸しになっていたはずだけど、カレシはそう言うことには気が付かない人だし、ワタシはまだほぼ片目だし・・・。

☆☆漏水、洪水、浸水で大騒動・・・☆☆

11月9日(土曜日)。🌧☁🌧。大騒動の後で2人とも疲れ切っていたようで、普通の時間に寝たのに目が覚めたらもう9時。寝室の外から聞こえて来る乾燥機の轟音を聞きながら、そのままぐずぐずして、起きたのは10時。きのうはほんとにとんでもない大災難だった。園芸ルームからキッチンから玄関先まで深さ1センチくらいの水浸し。ありったけの雑巾でも間に合わないので、ちり取りで水をすくい上げてはバケツに入れて、バケツがいっぱいになったらトイレに水を捨てて、まだ同じ作業の繰り返し。ゆうにバケツ4、5杯分はあったかな。

基本的にカレシの不注意が原因なんだけど、気が動転してしまって、しまいに「気分が悪い。吐き気がする」。とりあえずソファに寝かせておいて、ワタシはせっせと「排水」作業。これなら雑巾を使えるかなという頃に管理人アンドリーが緊急出動の修復業者を連れて来て、即行で水分テスターを使って床下のどこまで水が広がったかを調査。(キッチンの床はタイルだけど)カウンターの端からダイニング側のフローリングの下まで浸水していることが判明。起き上がって来たカレシは「こんなことになって、すまない、すまない」とアンドリーに平謝りしたもので、「よくあることだよ。ぼくも管理会社も慣れているから大丈夫。心配し過ぎて身体を壊したら元も子もないよ。横になっていなさい」と諭される始末。レクルームのドアを開けた業者さんが「こりゃあすごい」と言ったのはまさにその時で、みんな一斉にのぞき込んだら、うっはぁ。キッチンと壁を隔てている側半分の床が水浸し。本棚の下に置いてあったワタシのミニチュア材料の箱を引っ張り出してバルコニーに出し、分厚いバスマットを持って来て、しまいには古いバスマットも持ち出して来て、とにかく床上の水を吸い取るのに必死。

アンドリーが水漏れを報告して来た下の階(22階と21階)に行き、業者チームが乾燥機と除湿機を取りに行っている間に、チームリーダー氏(モホークカットに団子ヘアを組み合わせた不思議なヘアスタイル!)が保険会社の査定部に電話して、慣れた様子で状況を説明してからカレシに電話を渡して「被保険者の確認をして、請求番号をくれるからメモして」。カレシはワタシが電子ファイルを調べてメモしておいた保険証券番号と住所氏名を伝えて、教えられた請求番号をメモ。(後で保険会社から「この度の損失発生、お気の毒様です」と、請求番号の確認メールが来た。)リーダー氏は「オッケー。ほんとに何にもしなくてもいいんだよ。保険があるんだし、おれ達プロが下の階のことも含めて全部めんどうを見るからね。そのための保険なんだからさ。火曜日に査定担当と来るから、後はぜぇ~んぶお任せで、リラックスしてね」。(そっか、マンション保険は近隣のユニットに及んだ損害の補償もカバーしているんだった。)さすが突然の災難にあたふた、おろおろ動転しているホームオーナーの扱いに慣れているプロだな。ちなみに、最近の大気の川による記録的な豪雨で床上、床下浸水が多発して、メトロバンクーバーの東西南北をてんてこまいで走り回っているんだそうな。そうだよなあ、クリスマスシーズンだもんね。誰だって一刻も早く災害の痕跡を消して、楽しくサンタクロースと新年を迎えたいところだよね。

業者チームがカートに山積みの緊急処置の機材を持って来て、浸水がひどかったところに大きな乾燥機を設置して、レクルームと園芸ルームにはこれまた大きな除湿器も設置して、「うるさくて眠れなかったら寝ている間だけプラグを抜いてもいいけど、火曜日まで回しっ放しにしておいてね」。うん、乾燥機なんかすっごい轟音だなあ。これがフローリングがおしゃかになってしまったレクルームに3台、狭い園芸ルームに2台、キッチンの端のカウンターの外に2台、ひと晩じゅう、一日中ゴォコォ、ガァガァやるわけ。でも、床下でカビが発生するのを防ぐためだから、しょうがないよね。まあ、モーターのコンスタントな音は寝室で使っているホワイトノイズマシンと変わりがないから、たぶん轟音を聞きながら普通に眠れたんだと思う。昼間はオフィスのドアを閉めて籠っていればそれほどの騒音でもないし、飛行機のエコノミークラスでエンジンのあるあたりに座ったようなものだと思えばものは考えようかな。それに7台の乾燥機のモーターがゴォゴォ言っているおかげで、いつもは終日オンになっているラジオはオフのままだし、ホワイトノイズマシンも不要で、ダイニング/リビングの温まってヒーターが入らないから、特に電気代が大幅増になることもなさそうで、災い転じて何とかになるかも・・・。





下から水を吸ったフローリングはもう救いようがない・・・